3.《ネタバレ》 ずっと見たかったホラー映画です。
パッケージ裏にダリオ・アルジェントの名が出てくるし、
ジャケット写真だけ見るとサスペリアっぽいし、
イタリアン・ホラーという単語が魅了してます。
鑑賞時、
これは前半は死ぬほど退屈で意味不明過ぎるドラマを見せられました。
しかし後半になって映画のテンションは加速します。
狂った家族などは「悪魔のいけにえ」の低レベルなパクリみたいですが、
やたらとチェーンソーの場面は迫力があります
(しかしそのキャラクターのレベルが低いです)。
血みどろ汚物スプラッターが全開です。
ホラー映画とは観客がどれほどの生理的なグロテスクと対面できるかだと思ってます。
それは「悪の力」ともいえます。
この作品ではその悪の力がしっかりと姿を表しました。
ただただ最後は意味不明なほど素晴らしいです。
母親のグロテスクな愛情、その過保護が生む暴力、汚物のシャワー、変わり果てた少年の姿、少年の友情、自由への解放など、意味不明に素晴らしく最後の最後に高いテンションでカオスにまとめてくれました。
このやり尽くした感を考えれば意味不明なほど良作です。
また高揚感があって哀愁漂うチープな電子音もファミコンRPG風で意味不明なほどに名曲です。