告白(2010)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。10ページ目

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告白(2010)

[コクハク]
Confessions
2010年上映時間:106分
平均点:7.04 / 10(Review 251人) (点数分布表示)
公開開始日(2010-06-05)
ドラマサスペンス犯罪ものミステリー青春もの学園もの小説の映画化バイオレンス
新規登録(2010-05-07)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2022-08-18)【イニシャルK】さん
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監督中島哲也
助監督滝本憲吾
キャスト松たか子(女優)森口悠子
木村佳乃(女優)下村優子(少年Bの母)
岡田将生(男優)ウェルテルこと寺田良輝
西井幸人(男優)渡辺修哉(少年A)
藤原薫(男優)下村直樹(少年B)
橋本愛〔1996年生〕(女優)北原美月(少女A)
井之脇海(男優)前川優真
刈谷友衣子(女優)三浦瑠菜
草川拓弥(男優)高橋弘輝
近藤真彩(女優)大谷梨紗
清水尚弥(男優)神崎唯
能年玲奈(女優)桐谷修花
野本ほたる(女優)松川早紀
三吉彩花(女優)土田綾香
山谷花純(女優)内藤由香里
新井浩文(男優)渡辺修哉の父
山口馬木也(男優)桜宮正義
芦田愛菜(女優)森口愛美
山田キヌヲ(女優)修哉の継母
高橋努(男優)戸倉
金井勇太(男優)教授の教え子
野村信次(男優)
三浦由衣(女優)
新木優子(女優)(ノンクレジット)
山野井仁テレビの声
出演AKB48(劇中ビデオ映像)
原作湊かなえ「告白」(双葉社刊)
脚本中島哲也
作詞秋元康「RIVER」
主題歌レディオヘッド「Last Flowers」
挿入曲AKB48「RIVER」
撮影阿藤正一
製作島谷能成
東宝(「告白」製作委員会:製作プロダクション 東宝映像制作部)
博報堂DYメディアパートナーズ(「告白」製作委員会)
双葉社(「告白」製作委員会)
山内章弘(「告白」製作委員会)
中島かずき(「告白」製作委員会)(名義「中島一基」)
企画川村元気
プロデューサー市川南〔製作〕(エグゼクティブプロデューサー)
配給東宝
美術桑島十和子
西尾共未(装飾)
編集小池義幸
あらすじ
ある中学校の終業式の日、一人の女性教師が、担任するクラスで衝撃的な告白を始める。それは、事故死したはずの彼女の一人娘が、実はそのクラスの2人の生徒に殺されたというものだった。しかし、告白はそれだけにとどまらず、より深く恐ろしいものとなっていく。彼女の復讐劇が幕を開けたのだ。 本屋大賞に輝いた湊かなえの原作を「嫌われ松子の一生」の中島哲也監督が映像化。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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71.飛行機座席の小さい画面で鑑賞。テレビCMを観てかなり期待していたが、現実離れした部分もあり最後まで感情移入できず、ちょっとがっかり。音楽の使い方はは良かったけど。
kaaazさん [ビデオ(邦画)] 5点(2010-10-01 06:53:09)
70.「松たか子が素晴らしい」、このひとこと。それでよし。
まつもとしんやさん [映画館(邦画)] 7点(2010-09-21 12:01:14)
69.いやすんごい。素晴らしいエンターテイメントホラーだった。
予告編の時点では「殺人者の生徒を探すミステリー映画」と思っていました。
でも違った。この映画はまぎれもないホラーだった。こんなに恐ろしい映画はついぞ観たことがありません。
予告編にもあった「血液」の意味がわかった時には叫びそうになったし、登場人物の「告白」のたびに本気で背筋が寒くなります。
登場人物の視点が変われば、今までの物語がガラリと色を変える構成も見事です。「羅生門」を思い出したのは自分だけではないと思う。
登場人物が悲劇に至る理由は実に「純粋」な理由で、他意は(それこそ悪意も)無く、「ただ○○だから」で行動する。そのことが一層恐ろしい。
「告白があなたの心につきささる」というキャッチコピーは伊達じゃなかった。あまりのも結末にはこっちの心も折れそうだった。
◆最後の「一言」は原作にない、映画のオリジナル要素ですが、これまでの展開を破壊するほどのパワーを持っています。
映画「ミスト」で監督がラストを変更し、原作者がそうすればよかったと感嘆の声をあげたことがあったのですが、この作品のこの改変はうまさはそれ以上だと。自分が原作者だったら、絶対に悔しがる。
ヒナタカさん [映画館(邦画)] 9点(2010-09-12 19:49:08)
68.画面いっぱいに蔓延る“悪意”のどす黒さ。
それをフィクショナリズムに徹して描くことで生まれる没入感。カタルシス。
序盤や終盤でテンションにムラのありがちなこれまでの中島作品でしたが、
この作品は何の淀みもなく突っ走る。あの手この手を駆使した演出方法にお腹いっぱい。
学級崩壊気味の教室のなかで、松たか子の語りに徐々に耳を傾けてゆく生徒たち。
あの序盤の場面だけで凡百の映画とのクオリティの違いを思い知らされる。傑作。
j-hitchさん [映画館(邦画)] 8点(2010-08-22 02:07:23)
67.《ネタバレ》 原作既読。原作を読んだ時点で映画を観ることはないだろうなと思っていた。それほど誰も救われないストーリーであったから。観終わって楽しい気持ちになるわけもないし。それなのに、ここの評価を観ると観に行かないわけにはいかないでしょう。結果、映画館では朗読を聴かされている感じでした。もう一度、原作を読まされているよう。映像は音楽と同様な位置づけ。絵が頭に入ってこない。結論をいうと映画館で観るほどでもなく、途中で途切れることがないのであればどこで観ても変わらないでしょう。それにしても松たか子さんの演技はすごい。ただの二世タレントではなかったのですね。観終わった後であの教師役は彼女以外にはイメージできなくなりました。
いっちぃさん [映画館(邦画)] 7点(2010-08-21 11:04:41)
66.《ネタバレ》 題名と評判から、勝手にもっと本格ミステリな展開を期待してたのだが、キヨスクで買ったライトノベルを電車の中で30分くらいで読み飛ばした感じのがっかりな読後感。そりゃ娘があーなっちゃったのはかわいそうだけど、出てくる人出てくる人計算高いメンヘラーって逆に現実離れしすぎてて、2歩くらい引いた感じのまま終了。告白というより箱庭人形劇な印象。
なお、当映画上映中の某映画館にて、暗い通路でつまずきポップコーン(塩味)を爆発的に散乱させてしまったことを謹んで告白しておく。後悔はしていない。
ジェフゆないてっどさん [映画館(邦画)] 5点(2010-08-20 23:28:30)
65.とりあえず、見ちゃった事を告白。とにかく濃ゆかったという事を告白(2010 夏)。
3737さん [映画館(邦画)] 8点(2010-08-15 19:23:27)
64.2010年上半期の映画では一番ですね。観終わった後しばらく後を引きます。
原作のうそ臭い部分、子供じみた部分を上手く昇華させており、完全に原作の上を行く。(個人的には原作はテーマも哲学も何も無いエンタメ、映画は娯楽性と哲学性を同居させる事に成功していると感じます)
しかしながら、観賞してから2ヶ月経って、印象に残っているのはこっちより「アウトレイジ」「第9地区」の方。音楽PVみたいな造りの映像なので、印象に残るカットが余り無かったような気がします。
bolodyさん [映画館(邦画)] 8点(2010-08-06 23:13:12)
63.《ネタバレ》 見た後で色々と考えさせられる映画だが掛け値なしで面白かった。
ストーリーと複線を再構築すると色々な仕掛けがあることがわかる。
2度見ると1度目とはまた違った解釈で正反対の感想を持つ方が多くいると思います。
そういう意味でやはりこの映画はミステリーに分類されるべきなのだろう。

【若さゆえの狂気】
日常の中の些細な不満はゆるやかに狂気へと加速してゆきやがて集団狂気へと昇華する。
そしてその中で生きろと強制している学級制度がさらなる悲劇を生む。
若さが老いを見て見ぬ振りをするように、狂気もまた懺悔する事は無い。
そして若さは狂気と表裏一体。

【人生半ばゆえの倫理観】
純粋無垢な少女も、少年法で守られている中学生達も、教師も親も同じ人間。
いつか通った道でありいつか行く道である。
教師として母としてやりたい事と出来る事は違う。
願えども適わず、されど人間として願わずにはいられない。
社会システムと個の感情との狭間で出した答えが「復習」だった。
そして達観していた主人公が最後にたどり着いた涙と笑顔の境地とは?

【総評】
トータルは9点。その内訳が、ダークな学園ドラマとしては8点、
ミステリーとしては9点、ストーリーテリングの手法が10点、
生徒のキャスティングが6点、松たか子が10点、映像と音楽が7点で、
良輝がゲーテのウェルテルのように純粋に良くがんばったので平均点に+1点。
映像はその世代毎に持つ怠惰的な虚無感や偽善的な日常感や暴力的な透明感に溢れており、
すばらしいのですが若干疲れます。
しかし登場人物に感情移入し過ぎない程度の時間と視点が絶妙。
特に事件の発端となる少女の描き方が必要最小限である事とその告白が無いことにより、
見る者は逆に絶対的な弱者である少女に対する必要十分なだけの儚さと悲しみを覚え、
その存在感を印象付けている点は特筆すべきだろう。
霧の中に見える細い糸を手繰り寄せるとひとつの真実が現れては
また次の糸が現れるように、1つの事件に関係する者が交互に告白する度に
事件の全貌が明らかになり、そしてまた新たな悲劇が生まれる。
しかしその告白の中には観客をミスリードする嘘も織り交ぜられているから少し厄介だ。
真実と嘘が交錯し、何処までが真実で何処からが嘘なのか?
最後にあえて問いたい、先生そんなことして無いですよね?嘘ですよね?
・・・なーんてね。
はいぷさん [映画館(邦画)] 9点(2010-08-02 11:03:32)
62.《ネタバレ》 隙が殆ど見当たらない緻密に練り込まれたプロットと映像は本当に見事でした。ちょっと、クライマックスの爆発シーンが無駄に凄すぎたのと、エンドロールに流れる雲の映像が「エレファント」のパクりみたいでちょっと気になりましたけど。それでもエンターテインメントとしては文句なしの作品でした。2時間弱の上映時間が本当に短く感じました。
 
 しかし、どうしても内容が今の日本社会が抱えている嫌な面をこれでもかとばかりにぶつけてくるので少し辟易してしまったのが正直なところです。なんと言うか、豊かで平和で自由で公平でなおかつモノや情報が溢れている(ように見える?)社会の中で人々が幼稚化してしまっている現実が露骨に描かれていて複雑な心境でした(まともな「大人」が全く出てきませんし)。
TMさん [映画館(邦画)] 8点(2010-08-01 23:05:46)
61.《ネタバレ》 原作を先に読んでいました。よく練りこまれた作品と思います。
なので、どうしても原作との比較になってしまうのですが、それ抜きに考えてもラストの数分間は不要と思います。爆破シーンも、体育館での鼻血錯乱シーンも、「な~んてね」も要らない。やはり、あの場面は原作の方が良い。観る者に考えさせるべきと思います。まして、逆回転時計まで登場させるとは…。
全体を通しては、原作にかなり忠実で、映像化は難しいだろうと思える部分(告白者ごとの視点の切り替えとか)は、流石と思わせるアレンジが施されていて、映画としての秀逸さが感じられます。観客動員力も納得です。
ただ、やはり原作との比較の中では、原作者がそれぞれの告白の中に散りばめている「思い」が薄められているようで、テーマが母の愛なのか若者の狂気なのか社会の崩壊なのか… 何かしっくりこない感じがしました。必要以上にクラスが荒れているように表現されてたり、主題とは関係のない苛めシーンが差し込まれていたり、そこだけ観てしまうと中途半端に学園青春ドラマっぽかったりして。
まぁ、とは言え映画を先に観ていれば大分レビューも違っていたかな?全体としてのまとまりの良さに7点献上です。
タコ太(ぺいぺい)さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-01 19:32:33)
60.普段はああまり邦画を観ないんですが、とても評価が高いということで鑑賞。

こんな映画は初めて観ました。
映像・音楽・演出、どれも素晴らしくて、あっという間の二時間でした。
正直、もっとこの世界に浸っていたいと思ってしまった。

R15の作品なので、中学生には観て貰えない作品ですが、中学生にこそ観てほしい作品だと感じました。
抹茶御膳さん [映画館(邦画)] 10点(2010-07-31 19:07:54)
59.《ネタバレ》 久しぶりに2時間釘付けになった作品。ここで判断するのは早いが、おそらく今年の映画ベストではなかろうか。

■本作は徹底して「人間の負の側面」を描き出す。それも、悔いや良心の呵責を感じながらでもなく、またクラスの生徒たちのようにエンターテイメントと変換してしまうわけでもなく、まさに「何事でもない」かのように悪がなされていく。これは、殺人を自己顕示のための道具として利用した少年Aにしても、少年Aに勝つために少女をプールに落とした少年Bにしても、そして報復する松たか子にしても。「善悪」という基準が解体された先には、「強弱」、要するに頭のよいもの、相手を出し抜いたものを肯定するしかなくなる。

■もう一つ、本作は告白の真偽が最後まで伏せられる。最後に少年Aの告白(回想シーン)が偽であることが明かされたように、本作中の一人称の語りは確実なものとは言えない。例えばラスト、爆弾について「回線を切った」との松たか子の発言と、大学での爆発は矛盾している。ひょっとすると、本当に母親が海外旅行から帰ってきて、息子を覚えていたかどうかさえ真偽は不明である。

■ここでカギになるのは、告白者とは別のナレーター、美月の存在である。告白シーンにときどき告白者と関係ない内容が滑り込んでいた(例えば少年Bの母親の告白部分で、学校の様子が映し出されていた)のは、ナレーターの視点が並行して含まれているからである。ここを軸にして話を再構成してみる必要もあるかも。

■途中のナレーターの恋愛、そして死亡。殺されたのは、美月=ルナシー(追従者ではなく本人と解釈した方が恐らく興味深い)として、少年Aの栄光を奪った者への復讐なのか?ある意味で美月はAの母を補完する役割を果たしていたのだから、代替的な母殺しになるのだろうか?

■ちなみに、冒頭の「ミルクと血」というのは赤ん坊の時に母親から与えられる二つの重要なもの。そこに「毒」が入っていたというのは本作(母親の問題が少年の暴走の遠因である)という点をシンボライズしているのだろう。二人とも「母親殺し」をさせる点でこれも符合する。ただその場合、美月の死だけが浮いてしまう。

■解釈をいろいろ書いたので最後に。メッセージ性というより「見て自分で考える映画」だと思う。ある意味でこの作品は、自分自身の心を映し出す鏡でもある。何を信じ、何を信じられないかという。
θさん [映画館(字幕)] 9点(2010-07-29 00:51:30)
58.久しぶりに凄い邦画を見た。もう映画の中にどっぷりつかり、眼球が乾燥しちゃいましたよ。ほんと。
ぬーとんさん [映画館(邦画)] 9点(2010-07-27 01:12:33)
57.《ネタバレ》 観ててなんかこの雰囲気の映画を以前に観たことがあると思ってたら
嫌われ松子と同じ監督さんだったんですね。
この監督さん、時間軸の使い方がとても巧みですね。
いやー面白かった。

ただ、私としては映画のピークが序盤の『私の娘がこのクラスのAとBによって殺されました』の部分で迎えてしまい、その後はただただ巧妙な復讐が行われていくだけになったように感じた。

としても最後まで画面に釘付けにしてくれるのはこの監督の技量のおかげだろう。
Pea Shanさん [映画館(邦画)] 8点(2010-07-27 00:35:55)
56.《ネタバレ》 飽きることなく、終始作品に惹きつけられました。
犯人は誰?何故?どうなる?と予測不可能で、気になること目白押しだったからです。
しかしながら映画館を出た途端、意外にも心に残るものがなくて、自分自身驚きました。
思うに…これは『ザ・復讐劇』だなと思いました。『ザッツ!復讐劇』でもいいのですけど…
もっと言えば、「負の連鎖」をエンターテインメントに仕立てた、、そんな印象です。だから夢中で観た割に、特に何も残らなかったのかなと。
唯一印象に残ったことは2点。
まずは、松たか子演じる女性は、死人が複数出たことを除いては、少年達への復讐の方法を間違ってたとは思わなかったこと。普段、「目には目を、歯には歯を」な考えには反対なのだけど、残酷ながらもよくやったと思ってしまいました。
それと、「クラスメイトの殺人という惨い現実に目をそむけたい弱虫だから、皆で笑ってはしゃいでバカになる中学生たち」の姿。社会に出てもそういう人がいるよな!とほほ~と思いました。
フィットピッポ4さん [映画館(邦画)] 7点(2010-07-26 00:33:22)
55.映像の上手さは感じたが、内容が面白かったとは言えない。周りの評判も高く、期待していった割にはイマイチでした。
朴モグタンさん [映画館(邦画)] 4点(2010-07-25 23:59:37)
54.《ネタバレ》 ◇原作既読。後味の悪さから、正直原作本の評価はあまり高くなく。◇中島監督が映画化すると知り、断然興味が湧いてきた。◇原作を読んでいるときには分からなかったが、この作品は「真実」と「嘘」の境目を曖昧にすることで、リアリティのすれすれを描く。◇描かれていることが「真実」と感じた場合、リアリティに欠けていると思い、「嘘」と感じた場合、逆にリアリティが増す。リアリティは見る人に委ねられているのだ。◇徹底的に描写された「悪意」と、「曖昧なリアリティ」。居心地の悪さが後味の悪さでもあり、魅力でもあり。◇映画化作品を鑑賞したことで、原作を見直すことにもなった。
ハクリキコさん [映画館(邦画)] 8点(2010-07-25 08:03:48)
53.《ネタバレ》 うるさいくらいにほぼ絶え間なく流れる音楽に-1点。それでもそれがあまりにドンピシャなことに結局+1点。原作読後は、それぞれの告白があまりにも一方通行であることに、人間は所詮解りあえない、という虚無感に襲われたけれど、映画では森口先生の最後の「なんてね」の時のなんとも表現しようのない表情で少し救いができたように感じた。このラストの印象の違いは原作者と監督の人生観の違いなのかな(どちらがいいというわけではなく)。最初の数分間は、告白の絡み合いとズレをどんな風に表現するのだろうと原作と比較ばかりしていたので、勿体ない事をしてしまった。映画として純粋に見ていたら、もう少し評価は違っていたかもしれない。真っ白な部屋を塵ひとつなく磨き上げて、瀟洒なティーカップに紅茶をなみなみと注ぎ、「あ」と思いついたように果物ナイフ(これは監督の意見なのですね。母親としてものすごく納得)を手にして階段を上る木村佳乃から立ち上るオーラに身震いがした。
showrioさん [映画館(邦画)] 7点(2010-07-24 13:51:56)
52.《ネタバレ》 原作未読です。
もし、この映画が毒にも薬にもならない映画だったならば
「絶対松たか子は最後に『なーんてね』と言うだろうな」
と思いながら見たと思います。
が、この映画は毒にも薬にもなる強烈な映画だったので、
そんなことを思うことも忘れ最後まで見てしまい、
あまつさえ松嶋奈々子の『なーんてね』に不快感すら感じてしまいました。
つまりは、完全にこの映画にのめり込んでしまった訳です。
(ほんとに最後に『なーんてね』と言うのかどうか、鑑賞後にわざわざ本屋で
原作の最後のページを確認してしまいました)
ここまでのめりこむことは最近の映画では稀だったので、
とても有意義な106分でした。
また、ここまで自由でしかも計算された構成を
構築できる才能は素直にすごいと思います。
めっくさん [映画館(邦画)] 9点(2010-07-21 00:25:01)
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【点数情報】

Review人数 251人
平均点数 7.04点
051.99%
172.79%
231.20%
393.59%
441.59%
5249.56%
6218.37%
75019.92%
86023.90%
94618.33%
10228.76%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.43点 Review23人
2 ストーリー評価 7.45点 Review31人
3 鑑賞後の後味 6.50点 Review34人
4 音楽評価 7.35点 Review28人
5 感泣評価 4.85点 Review20人
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