18.完璧に近い映画です。皆さんこのご時世くらい話を望んでいないのも分かりますがこの映画は後々傑作として語り継がれると思います。後味が悪い、家族を殺されたからといって他人を殺してはいけない、それは最もです。でも、それでは映画として観ていない証拠になってしまうでしょう。完璧と呼ばれる映画はたいてい後味が良いものではありません。監督があまりに完璧に作りすぎてしまうと観る人に違和感を与えてしまうのでしょう。カメラアングルによる人間の描写のすばらしさ。クリントイーストウッドはキューブリックや黒澤などと同じように巨匠と呼ばれていくのだろうと感じましたね。 |
17.《ネタバレ》 俳優陣の重厚な演技合戦の静かな迫力はなかなかのものなのですが、肝心の筋自体にそう大した動きがなくて、弱いのです。100分くらいでコンパクトにまとめていたら、もっと重量感のある作品になっていたでしょう。あと、冒頭のエピソードが後にそんなにつながっているわけではないのが気になりました。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 6点(2004-01-17 22:27:48) |
16.《ネタバレ》 見た後の気分から6点をつけていたが、考える度にこの映画の自分の中の評価が上がってきたので訂正させていただきます。上のまぶぜたろう氏の意見に感服しました。本当にこの映画は様々な人生の見事な縮図だ。悲惨さばかりに眼がいっていた自分には眼からウロコでした。このレビューに居てよかった。以下、訂正前のレビュー//アイ・アム・サムから一転・渋いマッチョなショーン・ペン、影のある役どころが良く似合うティム・ロビンスの演技。3人の過去に絡んだ物語の展開が3人の役にハマっており、役者の個性が十二分に引き出された、とてもアジのあるサスペンスに仕上がっている。最後のあまりにも救われない終わり方は実に後味が悪かったがそれも一興。過ちを犯したショーンが悲観して死んだり逮捕されたりしていたなら、それこそ尻切れとんぼで後に何も残らない、在り来たりな結末になっていたと思う。そんな決まりきった底の浅いオチであれば、それこそもっと後味が悪く何の救いも無いものになっていたかもしれない。決してショーンの生き方を肯定するわけではないが、彼らの物語としては未練が残るこの終わり方でよい。泣きながらショーンの前で無実の罪を肯定したデイブの心には、殺される恐怖より自分の過去を含め人生にピリオドを打つ、大きな諦めが溢れていたのではなかっただろうか。美しい過去を失ってしまった哀れな男、間違いなく彼にとっては、あの結末こそが救済だったのだ。ショーンも決して終わりの妻の言葉を全て納得していたわけではない。3人が3人とも傷を負い、それぞれに納得した終焉がここにしか無いことを知っていたんじゃないだろうか。キャッチコピーにある「もうひとつのスタンド・バイ・ミー」は大間違い。失われた少年時代といってもこの映画に描かれているのは、戻りたいと思うようなあんな美しいノスタルジーではない。自分達の過去に何とか結末をつけたいともがき苦しむ、消し去りたいと思うような悲惨な過去なのだ。 |
15.ハッピーエンドばかりが映画じゃないと重々わかっていながらも、後味の悪さに私は減点させていただきます。3人が3人ともすばらしい演技をしていたとは思いますが、むなしすぎる。あの後ショーンはケビンに逮捕されたのだろうか? 【北酒番】さん 6点(2004-01-16 17:31:08) |
14.私はだめでした。ごめんなさいってかんじです。でも周りの人の評価が高くて私だけだめだったのかと落ち込んでいたんですが こちらに来て同じように思った人もいらっしゃると知って少し安心。お話に入り込めなかった私です。完成度は高いのでしょうがついていけなかった。観客がついてこれない映画はやっぱりいくらいい作品でもいけないんじゃないでしょうか 【paruru】さん 5点(2004-01-16 08:53:20) |
13.《ネタバレ》 救いのない結末で後味は良くないですね。デイヴの運命があまりにも不憫で・・・。それに単細胞の私はジミーがデイヴを殺害したのに、なぜショーンはすぐにジミーを逮捕しないのかしら?などと考えてしまいました。納得できる結末ではなかったけど、映画の中の話だから、こういう結末もアリかと受け止めてます。俳優陣の演技は見応えがあって良かった。ショーン役を演じたケビン・ベーコンがショーン・ペンやティム・ロビンスに比べるとあまり見せ場がない分、他の二人に比べて印象に残らなかったのが残念です。 【はっぴ~】さん 6点(2004-01-15 02:23:33) |
12.《ネタバレ》 この作品は「もうひとつのスタンド・バイ・ミー」などという売り方をしてはいけないのでは・・・?イーストウッドの演出は手堅いし、演技陣(特にティム・ロビンス)も揃って好演しているにもかかわらず、後味が悪いので心を打つところまではいかない。自分はこの映画について「よく出来たサスペンス人間ドラマ」以上の評価は出来ない。ちょうど二年前に見た、同じくアカデミー賞の最有力候補と言われた「イン・ザ・ベッド・ルーム」 を見終わった時と同じような印象を持ちました。これも「眼には眼を」的で、アメリカっていう国はやっぱこういう結末のほうが受け入れられるんだろうか・・・。少し哀しくなった。 |
11.《ネタバレ》 ショーンペンがビックリするぐらい不幸背負い込み過ぎや。。。 【ヒロヒロ】さん 6点(2004-01-14 21:31:06) |
10.どのように評価すればいいのか…私の中では二つに分かれている。ただ、サスペンス物として観るべきものではないような気もしている。もう少し歳を重ねる事によりこの映画の私の中の位置づけも変わるだろうな、感じている。イーストウッドの到着した境地がこの映画の人生観なんだろうか? 【クルイベル】さん 6点(2004-01-13 10:13:56) |
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【K】さん [DVD(字幕)] 6点(2004-01-12 21:36:07) |
8.《ネタバレ》 早い時間にティム・ロビンスが犯人ではないと判ってしまったし、ラストが異常に長く感じた。評判の高く期待が大きかったので少しガッカリした。でも、まあまあじゃないでしょうか? 【ぽじっこ】さん 6点(2004-01-12 18:55:10) |
7.最近の映画にしては珍しい、シリアスで重厚かつ感動的なヒューマンドラマ。じっくりと練られた構成に驚嘆しました。ストーリーが展開するにつれ、3人の過去もだんだん明らかになっていき、いい意味で息をつく暇がない。主役の3人の演技も見事です。ティム・ロビンス、ケビン・ベーコンはもとより、ショーン・ペンの演技が素晴らしい!アイ・アム・サムの影を全くひきずっておらず、それとは正反対の役柄を演じていて、あまりの巧さに感激しました。そしてクリント・イーストウッドの手腕には改めて感心させられました。音楽まで手がけているなんて……。ハリー・キャラハンは、渋くてカッコイイだけではなかった! 【Ronny】さん 9点(2004-01-12 14:46:48) |
6.実力俳優3人の濃厚な競演、監督クリント・イーストウッドの真摯な映画作りに対する姿勢により、相当に濃密で優れた映画であることは間違いないのだろうが、やはり個人的にはこの映画は好きになれないという結論に終始する。そのあまりに救いの無い顛末には反感を覚えるしかなく、決して良い映画とは思えなかった。致命的だったのは、ラストにきてチグハグなケビン・ベーコン演じるショーンのキャラクターだ。あの描き方では説明不足だし、他の2人とくらべると人間描写に完成度がなかったように思う。ケビン・ベーコンの演技は素晴らしかっただけに残念だ。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 3点(2004-01-12 00:29:35) |
5.ショーン・ペンということになるんだろうなぁ、やっぱ。でもね、この演技がイイとかスゴイってことが頭のどこかに引っかかってる限りは、娘さんが死んでも感動できないヒネクレた逆説も存在しちゃってる・・・のは私だけかな?「娘を殺されて半狂乱の」ショーン・ペンの演技を頭ン中で評価してる私が常にあったりして。と言いつつもそれなりには面白かったけど。 【トム&クルーズ】さん 7点(2004-01-11 02:35:49) |
4.T・ロビンスのトラウマに苦しむ、脅えの演技がとても上手かった。助演賞が獲れると良いなと思いました。「もし、自分だったら」という部分に、運命というものの重さを感じ、映画が終わった後にも、色々と考えさせられてしまいました。アメリカの公式サイトがとても良かったので、是非!! 【イチヨウ】さん 9点(2004-01-10 23:44:42) |
3.宣伝文句の“もう一つのスタンド・バイ・ミー~”、あのほろ苦さなんてものじゃない。主演男優三人の演技は誰も彼もが出色。悲痛と憎悪に走るショーン・ペンはもちろんだが、個人的にあの時を境に自分を失ったティム・ロビンスを。ローレンス・フィッシュバーンの存在感も大きい。一つの事件がその後の出来事の様々な要因を生み、偶然と必然をからめて総ての人に振りかかる展開が何とも痛ましい。作品賞と主演または助演男優賞を是非獲ってもらいたい作品。 【Mr.MONK】さん 7点(2004-01-10 23:39:17) |
2.《ネタバレ》 サスペンス映画に意外な結末を期待している訳ではないのですが、この映画のラストはあまりにもそのまますぎでした。しかも、救われない終わり方。あまり個人的には好きになれない映画でした。 期待しすぎて観たせいもあって、評価は辛めになってしまいました。 【ぱんこ】さん 4点(2004-01-10 22:36:41) |
1.傑作との誉れが高いこの作品。繊細で緻密、残酷かつ優美な物語。「語らずして語られる」3人の25年間。黄昏どきの空のように淡く、もの悲しく、しかし美しい映像。静かだが胸に響く音楽。そして完璧としか形容し得ない俳優の演技。劇中のどの一瞬を切り取ったとしても「傑作オーラ」がぷんぷんと漂う作品。だがそれゆえに、なんだか自分はひどく疲れてしまったのである。簡単に言ってしまえば大人の映画、ということなのでしょう。 追記:背景が白くて字幕が読み取れない、ということがこの映画に限らずあります。その辺ちゃんと考えてくれよん 【紅蓮天国】さん 6点(2004-01-10 17:59:45) |