2.《ネタバレ》 『序盤の初バトルでいきなり大苦戦(それまでは常勝だった)、辛勝するも機体と兄を失った主人公は心身に深い傷を負う。5年後新たな対怪獣防衛策が失敗に終わり窮地に立たされる人類、除隊していた主人公の前にかつての上官が表れる。既に無用の長物として増産さえされていなかった巨大ロボ・イェーガーによる大反攻作戦への誘いだった』とド直球なスパロボ的ストーリーだが、そう言った『お約束』的展開を米の映画監督が分かって作ってくれたのが嬉しい。
主人公もクールぶって兄の復讐を優先する自己中かと思ったら、そう言った葛藤は解決しており空気も読める常識人で、むしろそう言った要素を持つヒロインを自身のパートナーとして導く良き先輩として描かれており非常に好印象。
例の操縦方法も、単純なオマージュにとどまらず、しっかり話に絡めているのも◎。
肝心のロボット戦も取っ組み合い殴り合い内臓武器(ロックバ○ターや蛇腹剣やブレストファイ○ー等これまたお約束)による攻撃とバリエーション豊か。スピード自体はトランスフォーマ程早くないが、その代わり圧倒的デカを活かした演出となにより見やすさからこちらの方が断然迫力があった。
中盤のドラマパートが内容の割に思いのほか長かったり、戦闘が大きく分けて3回しかなかったり、その内2回が大雨で1回が水中と若干見辛かったり、主人公とライバル機以外の活躍が皆無だったり、ラスボスや敵勢力が意外とあっさり倒されたり等の欠点も見受けられたが十分容認できる範疇だった。
総評
『実写版(しかも大金を掛けた)ス―パーロボットが見たい』と言う欲求は十二分に叶う内容で、特に中盤の大都会での対決は圧巻。まさかタンカーも地球のためとはいえあんな使われ方するとは思わなかっただろう。逆に巨大ロボットにそれほど愛を感じない方にとっては普通なアクション映画ですね。