15.《ネタバレ》 物語で起こる奇跡には2種類あると考えます。努力等を拠り所とし必然性を含むものと、そうでないもの。本作で提示される奇跡は、全て後者に該当します。いわゆるご都合主義。この奇跡で導かれる結末には真実味がありません。どんなハッピーエンドも“嘘っぱち”に見えてしまう。つまり観客の意識の中で、しおりちゃんは助かっていません。地下鉄構内ではぐれてしまったこと、プレハブから確実に非難させなかったこと、実に2度に渡りこの夫婦は子供を死なせていると言えます。もちろん両親を責めることは出来ません。過失といってもほんの僅か。しかし、その些細なミスで子供の命は失われる。親に必要なのは子供の命を守るための絶対的な使命感だと思う。何よりも、誰よりも、子の命を優先させること。必然的に命に順序が付けられます。廃駅崩落時の退避において、主人公はレスキュー隊員としては正しい判断をしました。ヘリからの救助を受ける際もそう。彼は我が子よりも怪我人を優先させようとした。レスキュー隊員の鑑だと思う。心から尊敬するが、親としてはどうなのでしょう。母親は訴える「救助を待っている家族はあなたたちに頼るしかないの」。ある隊員はつぶやく「女房子供を残して死ねるか」。指揮官は諭す「レスキューは全員が無事戻ってきて初めて成功なんだ」。どの想いも、どの考え方も間違っていません。でも全てを満足させるのは難しい。本作が出来の良い感動作ならば、素直に感動して終わりだったかもしれません。不出来だからこそ、本作が抱えるテーマの本質が浮き彫りにされているのだとしたら、下手な映画も悪くない。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 5点(2010-06-30 20:49:50) |
14.しょせん観客大衆には、この程度の安直な作りでいいのだ、といわんばかりの二級、三級の映画。観る者を侮辱された気分にしてくれる。安っぽい人間ドラマなどいっさい省いて、せめて最初から最後までディザスター・シーンだけで通してくれれば、まだなんぼかましだったろうに......。 【goro】さん [DVD(邦画)] 3点(2009-12-21 06:38:08) |
13.《ネタバレ》 確かにご都合主義ですが、映画なんかこんなものです。閉じ込められた4人の家族に対する思いにどれだけ共感できるかでしょう。結構、よくできていたと思いますよ。最後、兄弟がでてくるとこなんか拍手したくなりました。 【ジブラルタの星】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-11-23 17:53:43) |
12.《ネタバレ》 前半の災害のシーンなんかはまあまあでしたが、粗が多い。まず、いちいち展開がしつこい。まるで、後から脚本に肉付けしたような感じ。登場人物も気象庁の人はいらない。対策本部でホテル?の従業員が飲み物を持ってきて、気象庁の人が「ありがとう」と返す。そんなシーンいるの?外で起こっていることを考えると実に緊張感が無い。 【ラグ】さん [DVD(邦画)] 4点(2009-09-27 19:41:41) |
11.人間ドラマはチープ以外なことこの上ない。あれだけCMで「超大型台風首都圏上陸!」と煽っておいて、結局描いているのはこじんまりとした主人公集団だけというのは勿体ない。しかもレスキュー隊は個人的な感情に流されやすいし、理屈や整合性が説明できない部分も多い。更にそこに拍車をかけるようにわざとらしいストップモーションがイライラさせる。反面、冒頭のディザスターシーンはなかなか良かったとは思う。話題になったフジテレビの崩壊シーンはそれなりに見応えがあったし、地下鉄構内に濁流がなだれ込むシーンは「地震列島」を思い出させてくれて懐かしかったし、邦画にしては珍しく死体がプカプカ浮いてたりと生々しい描写も災害映画にしてはよくやったと思う。でも、評価できるのはそこだけ。もう少し脚本を練り込んでくれないと感動もへったくれもないです。 【ドラりん】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-06-24 22:19:45) |
10.救出を求めていたのは、あそこだけではなかったと思うのですが、主人公達を助ければ、万々歳となっていた所に違和感を感じた。前半の未曾有の大災害は一体何だったのか。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 3点(2009-06-08 09:38:07) |
9.《ネタバレ》 ストーリーは主人公の元ハイパーレスキュー隊員が同僚を救えなかったことで職場を去り、大規模な台風災害を通じて再び現場に戻るまでを描いているのですが、レスキュー隊員だった頃のことや危険と隣り合わせの職業に奥さんからの理解が得られてなかった様子とか、割と大事な要素と思える点が描かれてないのが残念な気がします。 【ホースケ2号】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-06-08 01:08:40) |
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8.《ネタバレ》 感動救助物にはそそられないのだが、前半のパニック描写は邦画にしては頑張っている。駅が水浸しになっている風景等は、自身の記憶とリンクし臨場感をもたらしてくれた。こういった不死身+自己犠牲を働く男性主人公はうっかり惚れてしまいそうになるのだが、そういうトキメキを与えてくれるという意味でこの作品は少女漫画的なのである。現に、憧れの王子様が大好きな周りの若い女性にこの作品は好評だった。私自身も嫌いではない。ストーリー自体はありがちすぎて興ざめだが、「252」という数字(暗号)という素材が陳腐なストーリーの中で良いスパイスになっている。映画を見た友人たちと「困ったときは252」と確認しあった。ひとつ勉強になった。この暗号というモチーフがなければとんでもない駄作になっていたかもしれない。 【HARVEST】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-04-06 06:37:21) |
7.《ネタバレ》 伊藤さんはすっかりレスキューが似合う役者になっちゃいましたねぇ。内野さんは最初、内野さんだって気づかない位でした。苦悩しすぎ。泣きすぎ。こんなヘタレな隊長じゃ心配です。お安いお涙頂戴劇に簡単にハマル私はまたしても泣いてしまったんでありますが・・敬礼に弱いのよねぇ。 【ゆみっきぃ♪】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-03-22 01:17:10) |
6.《ネタバレ》 大災害に見舞われたとき、その現場に救出に入るレスキュー隊員達のの葛藤。 人を助けるとはどういうことか 助けたいという気持ち、被害を最小限に食い止めるとはどういうことか、 現場で救出を行う人間の心の動きとは、 全ての人間の命を平等に考えることができるのか、 そういった非常に重いテーマ、 うまくそれらが昇華できれば 名作となりうる非常によい題材であったように思う。 題材はよい ストーリーも悪くない 最初の特撮映像(結果、後のストーリーに何も生かされない、というか、結局新橋駅周辺だけでストーリー展開するなら全くの無駄。違和感しか残らない。)、 感動させたい場面で、しつこいほど使われるスローモーション(しつこすぎて、苦笑が漏れてしまった。一瞬、本当に受けをねらってるのではと疑った。) 一つ一つの技術自体は決して低いレベルではないのに、 それらをどのように演出に使用するかでここまでひどい映画になるのかといういい例のような気がする。 最高の素材、 最高の調味料を使っても 料理人の腕が悪いと、おいしいものは食べられないものなのでしょう(T_T) 【りけい】さん [映画館(邦画)] 3点(2009-03-01 22:19:45) |
5.《ネタバレ》 皆さん仰るとおりと捉えられる部分も確かにあります。 だけど・・子を持つ親が観ると「感情移入できる」部分もあるのではないでしょうか? 実際、私はパパのプレゼントを取りに戻った娘が・・のくだりには 泣きが入りましたし、ママのリアクションも決してパニック状況下では 「過剰」では無いと思います。 「限られた時間」に賭けた男達のドラマ部分も加味してこの点数です。 【MAKI】さん [映画館(邦画)] 8点(2009-01-07 20:53:21) |
4.《ネタバレ》 整合性がつかないご都合主義的なところが多いです。だから先は読めるのですがそこを無理矢理引き延ばして思わせぶりし、結局予想通りだけど、それをさらにたたみかけて何度もこれでもかというくらい繰り返す。それはそれでひとつ映画のパワーだなと変な関心をさせられる映画です。不覚にも最後には少し感動したような気になってしまいました(笑)。 【ことひき】さん [映画館(邦画)] 2点(2008-12-26 13:54:36) |
3.《ネタバレ》 前半まではそれなりに見れるレベルのディザスター映画だったのですが、後半はヒド過ぎる出来だったと思います。といっても前半も津波のCGがゴールデンタイムの再現VTRレベルだったり、展開を偶然で片付け過ぎだとか色々云いたい事はあるのですが……。 その微妙な出来の前半と比べても後半のダメさは特筆すべきものがありました。前例が無いほど大きい台風がすぐそこまで近づいて来ているのに外でお喋りするハイパーレスキューの隊長とその弟の妻(しかも風が強すぎて出動出来ないレベルなのに!)だとか、タイムリミットが近づいているのが明確なのにも拘らず延々と過去を振り返る隊長とその弟だとか、負傷者の安否をその娘に話そうとするシーンでミリ○ネアのみの○んたの如く溜めて溜めて溜めまくる隊長、etc...書いているとキリがない!一つ確かな事は、こんな隊長には普通だれも付いて行かねえと思います。 次いでに云いますと大したメッセージ性もありませんでした。どーなんでしょう、この映画。 【民朗】さん [映画館(邦画)] 3点(2008-12-19 20:40:01) |
2.この手の映画は、いろいろ差っ引いて見ないと、金払って見た甲斐はないでしょう。後に冷静に振り返ると、突っ込みどころ満載だが、最中ではなかなか感動させられた。 キム兄がなかなか味があってよかったのと、娘の笑顔が素晴らしかった。ので+ポイント。 【しむいち】さん [映画館(邦画)] 8点(2008-12-14 22:52:27) |
1.娯楽作品として楽しめましたが、ツッコミどころの多い作品かも知れません。感情移入できるかどうかが問題ですが、あまり冷めた目で見てしまうと、しらける可能性もあります。 【海牛大夫】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-12-13 22:17:36) |