3.リアリティ無視で爆走するストーリー展開に苦笑するも、勢いだけは物凄く、最後まで引っ張られた。
娯楽作品として素直に観れれば、十分楽しめる作品である。
古臭さがそこかしこに溢れているが、その古臭さを逆手にとり、逆に楽しむ。
これがリアルタイムではなく、21世紀において本作を楽しむ上では必須の条件だ。
山田辰夫のかすれた声が何しろかっこいい。
そして雰囲気も、どこか私の好きな成田三樹夫に似ていてかっこいい。
この作品でこれだけのインパクトを放つパワー溢れる演技をみせたのに、その後のブレイクがなかったのが残念だ。
暴走族はもはや時代遅れ。
しかしながら、それが逆に観る者の好奇心を否応なくかき立てるのだ。