3.今までの中で全体的に見れば一番楽しめた!最初から最後まで飽きさせないのは、要所に「見せ場」と「笑い」を挿入しているからでしょう。ファンなら楽しめなきゃ嘘でしょ。ファンだからこその不満もいっぱいあるけどね。記念すべき10作目ということで史上最大のハラハラドキドキ感、大爆発、蘭とのラブロマンス、アクションシーンなどを期待して見に行く人が多いと思うのですが、例えば「天国へのカウントダウン」のような派手さを基準にすると、ちょっと期待を外されるかも。
今作のポイントは事件のスケールの大きさではなく、コナンとしてのスケールの大きさです。つまり、主要登場人物みんなが活躍&危機に陥るということです。これまでは蘭とコナン中心のピンチであったり、少年探偵団や平次と和葉のピンチであったり…と個別的でしたが、一度に全員が生きるか死ぬかという状況になったのは今作が初めてですからね。地味だけどそこを見て欲しいわけよ!!
推理の方も結構面白かったと思います。オチというか犯人のダメさっぷりもいい味出してると思います。コナン映画の犯人は動機がイカレてることが多くてそこが好きですね。「結局~だった」というところは、個人的にグッと来ましたが。探偵物って警察を馬鹿にしちゃう感が強いので。
また印象に残ったシーンが一番多い映画かもしれません。全部挙げていたらキリがないくらいですが、敢えて一つ挙げるとしたらやはり灰原の2シーンですね。一つ希望を言えば、やはりコナンの人間技じゃないアクションがほしかった。今回はキッドや平次、灰原に助けられっぱなしのコナンでしたね。それゆえ、仲間(+キッド)のコナンへの愛を感じた映画でもありました。とっても満足できましたよ!10点以下は付けられませんね。