20.《ネタバレ》 警察内部のドロドロが織り込まれるのにもちょっと飽きてきて、それも新しい切り口があるのならいいけど、定型の俗物ぶり。まあそのせいで主人公が、時代劇で言えば素浪人のニヒルな風貌を帯びることにはなるが、こっちも定型っぽい。ともかく犯罪も捜査もマスメディア抜きでは成り立ち得ない時代になりつつある、ってなリアリティはあった。無数の誰かに見てもらうことが前提で悪心も起これば、その無数の誰かを引き込ませられなければ捜査も難しくなる時代。各警察署は見てくれのいい刑事をメディア用に雇わねばならなくなる。テレビが警察を超えた権力者になりつつあるな、と思わせたところが、この映画の手柄だ。ある日、警察が掌紋を採取しにまわって来たら、私なんか悪いことしてなくてもつい逃げちゃって、容疑濃厚のリストに入れられちゃう、絶対。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-09-18 12:13:48) |
19.《ネタバレ》 原作の前評判と、主役が豊川さん、という事から期待しすぎたのか、若干消化不良。有賀の登場や自殺の出来事は必要か疑問。それを省き、もう少しメインの展開を細かくしたほうがよかったと思う。 【ドクターペッパー】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-09-10 01:03:18) |
18.《ネタバレ》 前半の、謎のちりばめ方は非常にうまいです。これは面白い、と思わせてくれます。そして、すべての謎は、放置されることなく、後半、ちゃんと真相が明らかになります。ところが、その真相が全部ショボい。「そんなことかよ」の連続で、しらけてしまいます。ということで、前半面白く、後半ガッカリという映画でした。終わり方もダラッとした印象。あと、全体のテンポ感も今一つ。 【コウモリ】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-09-02 11:10:42) |
17.犯人とのスリルある攻防はあまりなく、どっちかゆうと一人の刑事が過去の未解決事件を含め現在の事件に決着をつけようと淡々とがんばる物語って感じでした。マスコミや警察の内部事情が色々あって、興味深かったかな。観てると子供を殺す犯人には非常に怒りを感じました。特に警察を嘲笑うふてぶてしさには、早くおいつめたれ~って気持ちになってきます。あと、悪いやつを捕まえるって事だけに一生懸命なのに、様々な思惑が絡まり、結構せつないですね~、真面目な刑事は。主人公に同情します。試行錯誤でがんばってるのに、恨まれたりして。そのぶん、テレビで犯人に勝負をするシーンは溜飲が下がりますが、物語的に、もうちょっとインパクトほしかったかな~。あまり新鮮さはなかったです。まー、犯人との攻防戦を楽しむ刑事映画じゃないので、そのへんを期待するとあれだけど、普通のしっかりした重厚な刑事ドラマとしては悪くなかったです。 【なにわ君】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-08-22 18:21:51) (良:2票) |
16.《ネタバレ》 なかなか見応えがありました。嫌な奴が結構出てくるので余計トヨエツ刑事が引き立っています。最後のTV出演の犯人への呼びかけ「震えて眠れ!」もシビレさせてくれます。ラストの目を「カッ」と見開くシーンはどんな意味があったのでしょうか? 【より】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-07-12 23:42:32) (良:1票) |
15.《ネタバレ》 原作がしっかりした、地に足の付いた映画である。ただ残念な事に知名度が低すぎる、テレビスペシャルに毛が生えたようなのばかり宣伝される今の時代はいったいなんだろうかと思う。豊川悦司は完璧にハマっていたし、爺さんや元部下との信頼感が観ていて安心出来る。実際、事なかれ主義の警察がテレビに出るなど絶対に有り得ないが、それだけにハッタリをかまして犯人を嵌めるというのは実に爽快である。不満というとやはり、犯人が2人とも馬鹿であるという点、最初に想像していた知能的な攻防など皆無であった。豊川を貶めようとするならば、豊川の子供を狙うか、4人目の犠牲者が出れば終わりという事にも頭が回らないのだから。 【まさサイトー】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-06-17 20:34:17) |
14.《ネタバレ》 原作は読んでいませんが、劇場型犯罪にいどむ、劇場型捜査とでもいうべきアクティヴな捜査、犯行よりもむしろ警察とマスコミの内幕を丹念に描いて、なかなか秀逸な一作でした。犯人については多くは語られず、ただ「狂気」の雰囲気のみ、「卑劣」なのは本当は警察の上層部とマスコミなのでした。笹野高史演じるところの「津田長」のような、世間的には恵まれない職人的デカが、唯一の救い。 【goro】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-06-07 06:18:35) |
13.《ネタバレ》 いい作品やとおもった。おもしろかった。全く飽きへんだ。もう少し長くてもよかったくらい。最後のシーンの最後で悦司さんがグワッと目を見開いたときビックリしました。友達にすすめる 【天国のコロ】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-05-17 01:07:11) |
12.いや~イイですね~ 大人の映画、って感じです..見掛け倒し、子供だましの、そこらにごろごろと転がっている映画とは、一味も二味も違います.. 細かい演出、伏線、脚本がすばらし~い! まさに正統派!と言っていい作品です! このような質の高い作品を、邦画界のためにどんどん創って下さい、瀧本監督... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-05-14 13:02:32) |
11.《ネタバレ》 原作は未読。でも、以前に原作の評判を聞いて記憶に留めておいたことから映画を鑑賞した。構成、編集ともに無駄の無い作品だったので好感は強くあるが、ストーリーを追っていく楽しみに少し掛ける嫌いがある。ご当地映画(横浜・川崎北部)として掘り下げても面白みが深まったのでは?冒頭から神奈川の地名を明らかにして、ストーリーを進めていくのだから、特に捜査の大詰めにおいて、市が尾周辺をローラー捜索する所では、明確に地理設定に拘り『日常の景色の中に凶悪犯が潜み、その邪悪を警察(主人公)があぶり出していくプロセス』に劇場型犯罪の妙味、つまりサスペンス映画としてのピークをもってくるのが正しかったような気がする。それと、気になったのは時代のディティールの甘さ。 プロローグでは2000年の暮れが映し出されるが、不用意に撮影しているのが気になる。トヨタのプロボックスが一瞬映るが、その車は2002年になるまで発売されていない。こう言うのは映画的にとても×だ…。 |
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《改行表示》10.前作「樹の海」で感じたのは「堅実な物語を撮るのが巧い」という印象の瀧本智行作品。この作品もまさしく「堅実」そのもので、何ともケチのつけようがない。人気の高い原作付きミステリの映像化というやや高めのハードルを、難なくクリアした感じ。豊川悦司の好演や他キャストの存在感、安定感がバツグンにイイ。いやぁ、こういう良作がコンスタンスに発表されなきゃ、邦画も盛り上がんないよなぁ、と、感じました。 個人的には「凌&蓮司」のW石橋のキャストが、嬉しかった。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-04-26 22:16:38) |
【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 4点(2008-04-26 03:50:08) |
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《改行表示》7.良かったです。シリアスに描いていて、最後まで飽きさせない。 日本映画も素晴らしい脚本をもってすればハリウッド映画に勝ると思います。 特撮など派手な演出やCGがなくてもいいのです。 起承転結がしっかりあり、ワクワクどきどきさせてくれれば。 【キャメル】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-09 12:56:18) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 原作は未読ですが、なかなかよい映画だと思います。トヨエツのクールな演技がさえわたりぐいぐい引き込まれていきます。推理ものというにはちょっとその過程が伝わらなかったことやあっけなさ感はありますし、捏造のその後とかどうなったのかとか小説では触れているのかもしれませんが映画では未消化の部分があります。 【K2N2M2】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-03-22 07:16:16) |
《改行表示》5.かつての誘拐事件で心に傷を負った敏腕刑事が、新たに巻き起こった連続児童殺人事件を、テレビを通じて犯人と対峙する「劇場型捜査」として挑む。 原作は未読だったので、色眼鏡なく展開するストーリーに入り込むことができ、トータル的にはまずまずよく出来た映画だという印象に落ち着いた。 主人公を演じた豊川悦司は、キャラクターによく合い安定した演技を見せたと思う。笹野高史をはじめとして、脇を固める俳優陣は地味めながらも実力者揃いで味のある存在感をもって作品を支えていた。 想像するに、原作をうまくまとめて決して破綻することなく映像化しているのだと思う。ただその体裁の良さが、同時に映画作品としてやや「味が薄い」という印象に繋がっているとも思う。 「劇場型捜査」というセンセーショナルな要素を核心に据えてはいるが、このストリーのミステリー性はそれほど練り込まれたものではなく、むしろベタと言える程シンプルだ。 原作を読んでいないので想像の範疇を出ないが、この物語の本質は、真犯人特定のプロセスではなく、主人公を中心とした「劇場型捜査」に絡む群像のドラマ性にあるのではないかと思う。 そういう意味では、もう少し主人公以外の登場人物たちの人間性を深く掘り起こして欲しかったと思う。そうすれば、もう少しアクの強い映画に仕上がったのではないか。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-03-22 03:12:43) (良:1票) |
4.当たり前ながら、製作者は原作に対して誠実さを持っている。それを感じるのは、物語の流れが自分自身勝手に補足する原作+αから違和感を持たせることなく進行している気がしたからだ。それにひきかえ、映像化にあたり原作をいじくり回した挙げ句失敗する作品の何と多いことか。 |
《改行表示》3.《ネタバレ》 「殺人の追憶」にかぶる。 が、あのそら恐ろしい雰囲気はまったく伝わってこない。 フジテレビでやる2時間ドラマとしてなら絶品★ ってことで2点 【★K★】さん [地上波(邦画)] 2点(2008-01-06 21:22:10) |
2.映画公開前にwowowで1度だけ先行放送したのをたまたま観ました。原作を読んでいないので、純粋な感想ですが、2時間ドラマレベルとすればかなり満足できると思います。でも映画館で見るほどとは・・・というかWOWOWはなんでこういうチャレンジをしたのでしょうか。確かにちょっと得した感じはありましたが。 【マー君】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-12-02 18:28:03) |
1.《ネタバレ》 原作を読んでの鑑賞です。原作の良さをコンパクトに、改悪なしに収めきった内容となっていました。が、緊迫感がやや伝わらなかった。というのも、刑事、サスペンスものですが、犯人が知能犯でも、トリックを用いるでもないストーリーだけに、原作でも中心に描いていた「劇場型捜査」を取り巻く人間模様を描ききれていない感じがしました。 【プライベートTT】さん [映画館(邦画)] 6点(2007-12-02 15:39:28) |