26.不思議な映画。 似た映画が思い浮かばない。 とても心地いい。 |
25.2度目の鑑賞、まぎれもなくこの作品が好きだと再認識。 とにかく愛おしい祥子と世之介のカップル。祥子が「世之介!」と母親のように呼びつづけるシーンは感動と可笑しさで胸がいっぱいになる。 真っ昼間からやろうとして祥子に説教される世之介も超かわいい! 友達の倉持とのかみ合わない会話(この子もアホっぽくてかわいい)、加藤とのやりとりなど、すべてが愛しい!そう「愛しい」という表現が一番しっくりくる。 【kosuke】さん [映画館(邦画)] 9点(2014-08-03 21:35:45) (良:2票) |
24.《ネタバレ》 最初の方は「えっ?、えっ?、何それ」という展開、馴れ馴れしくいきなり友達になったり・・・。でも「ごきげんよう、世之介さーん」と明るく天真爛漫に笑う祥子さんが登場して大変おもしろくなる。空気が読めない世之介とはしゃぐ祥子のカップルが実に良い。「ぼくたち付き合ってますよね」と確認したり、カーテンに隠れたり・・・。だが後半、彼が突然死んだことにより、ぐっと胸に応えてきた。そうか良い奴だったんだな。他人に悲しまれるより、そう思われる人間になりたいもの、私も遅ればせながら・・・。心に残る映画だった。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 9点(2014-08-03 07:23:05) |
23.見終わって直ぐレビューを書きに来て、ああ、こんなに長い映画だったのかぁって感慨深い気持ちになった。 長さを感じさせないというか、ずっとこの物語の中に居たかったというか、なんとも味わい深い作品でした。 世代的に近いということもあってか、この辺りの昭和感が懐かしく感じられて、古い友達のことを思い出すような感覚に陥った。 シナリオの構成もそんな感じになっていて、まんまと嵌められた印象です。 断片的にしか描かれていないこともあって、想像するしかない部分もあるけど、終盤は切ない気持ちにされられましたよ。 それでも、何故か涙は零れなかった。 号泣して世之介のことを思い出すんじゃなくて、そんな友達が居たなぁって懐かしむ距離感なんだろうな。 主人公に感情移入させて青春の日々を追体験させる作品も好きだけど、こんな風に疎遠になった友達のことを思い出させるような試みも面白いですね。 どう考えてもハッピーエンドではないし、悲しむべき出来事だったんだろうけど、横道世之介という人と出会えたことを幸せに思える作品だったように思います。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-06-14 21:59:49) (良:2票) |
22.《ネタバレ》 よく分からないというのも正直な感想だけれど、ずっと見ていたい雰囲気の映画でした。何も前情報なく、のほほんと鑑賞していたので、ラジオのニュースのときかなりドキッとした。その後のストーリーも気になる。。原作には描かれているのだろうか。 【なこちん】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-04-13 00:02:59) |
21.《ネタバレ》 冒頭からバカすぎる主人公で、「うっとおしいわ、こいつ」と思ったが徐々に気にならなくなってくる むしろ一人で踊ったり浮かれたりする世之介が可愛く見えて来るのは不思議だ ヒロインの吉高由里子も世之介とまったく同じタイプのいい気なバカ女で見事なバカップル誕生 雪のアパートの前でファーストキスしてはしゃぐ二人を俯瞰でとらえるカメラワークは素晴らしい くっついては離れて又くっいてはしゃぐ、二人の足跡が雪の中に点々と残り、天上から浮かれる二人を見下ろす天使の視線で、もっとも輝いてる時代の二人をノスタルジックに描いた 途中途中に挟まれる、友人達が世之介を思い出すエピソードも非常に短くて、だからこそ印象的だった 綾野剛演じるホモの加藤のエピソードは特にいい、「そういえば忘れてたけど、思い出したら優しい気持ちになれる凄く良い奴がいたな」みたいな、思い出すと切ない気持ちになった 徐々に世之介の短い人生に迫って行く演出には正直衝撃を受けた 世之介がすでにこの世にいないことがわかってから以降、それまでくだらないかに見えたエピソードのすべてが愛おしい事がわかる瞬間だった 最後の母親のモノローグは絶対にいらなかったと断言できる それまでセリフで説明するところがまったく無かったのに残念だ エンディング間際に、ヒロインの元に届いた一本のフィルムにわけが分からない写真が映ってて、何がなんだかわからなかったが、それを一枚ずつ再現していくエンディングには感動した 「これかよ……」って思ったら不意に涙が出た 幸せいっぱいの世之介がバカ丸出しで疾走するエンディングは秀逸 既にこの世にいない世之介の青春の最高点を目の当たりにして胸に沁みる切ないラストだった 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2014-03-21 20:35:16) (良:2票) |
20.《ネタバレ》 世之介はちょっと変な奴だけど何でも受け入れてくれるような温かさと大きさがあり、自分も関わりたくなるような魅力のある人物。 その人生の回顧録だが、さわやかなノスタルジーに包まれる。 大きな事件が起きるわけでもなく淡々と物語は進む。 青春時代のアルバムを見返すような穏やかな時間。 じんわりとくる温かな気持ち。 2時間40分はやっぱり長いが、退屈するほどではなく後味は良い。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-12-12 19:13:57) |
19.うーん、この監督は過去2作が好きなので期待して見たが、それほどでも。つまらなかったというわけではないが、いかんせん長すぎるかなーと。 しかしキャスティングは良かったと思う。主人公(高良健吾)とヒロイン(吉高由里子)を始め、ゲイ役の綾野剛もよかった。皆、現代(2000年代前半)のシーンでは、きちんと年を重ねたように見える役者たちが揃っていた。 この、現代のシーンが挿入されるのは良い演出だったと思う(原作にもあったのかもしれないが) 映画全体は明るいトーンで、それが良さなのだが、この現代のシーンでは変わってしまった(良くも悪くも成長した)人々に少し切なさを感じられる。 全編(80年代末)の明るいトーンと、少し切なくなる現代の対比が良かったかも。 客観的に見れば良いところも多いのだが、自分が80年代末に馴染みがないからいまいちハマれなかったのかも。80年代に青春をしていた人なら、もっと高評価なんだろうな(笑) |
18.欠点がない良い映画だと思います。少し長いのが残念。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-09-02 21:15:08) |
17.これは、横道世之介のまわりにいた人たちの話ですよね?だとすると1から10まで全部、まわりの人たちが横道世之介をどう思っていたか喋り過ぎです。彼がどういう人物か、観ればわかります。どういう人物か、押し付けたいのですか?考えを持たせてくれませんよね?その上、彼らがいうほど希有な存在に思えないのは、言ってしまうから尚更です。温度差を広めてくれます。不在によって想像させてくれた「桐島~」に似ていると聞いていましたが、構造はまったく真逆です。むしろ真逆ですら無い。全部、説明しているだけで、表現はどこにあったのですか?考える余地を与えてくれない表現は、説明でしかありませんが。 【ボビー】さん [映画館(邦画)] 5点(2013-08-25 07:40:27) |
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16.《ネタバレ》 うーん。第一感、悪く言えない映画。横道世之介にケチをつけるのは、あの日故郷を離れ一人暮らしを始めたオレにコケにしているような気がしてしまう。あるいは、もしかしたらオレのことも「むかし、○○って変なヤツが居てさ…」って思い出してくれている人がいるかもしれないという妄想に茶々をいれてしまう気がする。だから、気持ちの寄り添わせ具合はかなりなもので、そこは成功していると思います。だけど、あまりにも淡々と進む物語から、でもひょっとしたらなにかあるかもしれないと思いながら観てしまったので点数はこのくらいです。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-08-11 16:39:10) |
15.横道はいつも自然体で周りの人も最初は作っていた感じの自分を横道に接していくうちに本当の自分をさらけ出していく。これは案外凄い事かもしれない。欲がないっていうか本当にいい人を具現化したような人物だ。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-08-10 11:35:48) |
14.《ネタバレ》 原作は未読、「南極料理人」を観て監督と脚本を同じ人が手掛けている事に興味を持ち、上映中の本作を観てきました、ふわーっとした作品ですね、世代的にほぼ同じなのでなんだか、そんな時代もあったなぁとノスタルジックな気分でした、ちょこちょこ伏線があり気持ちよく回収されています。長時間作品なので駐車券がいつもより金額設定が高いですと渡され、直前に長尺と知って気合を入れて観ました、確かに長いけど退屈することなく、終わってしまうのが惜しい気持ちになりました、不思議です。 【ないとれいん】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-07-25 11:10:28) |
13.《ネタバレ》 最初は普通の青春映画→回想録で「あ~なるほどね~」→祥子登場してから展開にやきもき→あの事実以降は画面がセピア色に。。→写真撮った現場を一気に見せて「これからどうなる?」と思ったら……もうおしまいかー。長い上映時間にも関わらず、時代設定や回想シーンや登場人物の台詞や仕草の滑らかさで、飽きることはありませんでした。この映画は自分の記憶に確かに残ったぞーー。 【Banjojo】さん [映画館(邦画)] 9点(2013-07-21 23:30:11) |
12.《ネタバレ》 公開から3ヶ月を経て地元での上映が始まり観る機会を得ました。不思議な映画でした。際立った事件が起こらないのに2時間40分を退屈しない。これは凄いことだなと思いました。青春映画としてのディティール描写に共感する部分が多いからだと思います。私は劇中と年代が近いこともあって、懐かしさも加味してもらいました。 世之助は目立つことをやる訳じゃないからフツーの人に見えます。彼が実在したら、自分が映画になるなんて夢にも思わないでしょう。でも、実はやっぱり相当に変わっています。ゲイが集まる夜の公園で友人から性癖をカミングアウトされても全く動じない。この一件が最も象徴的でした。「空気が読めない」と云うよりは、許容範囲が広いのだと思います。別に悪事や犯罪を赦す訳ではなく、他者の個性を受け入れる度量の話です。だから周囲は接しやすい。ハードルなんてありません。でも、恋愛対象としては物足りない奴です。危険な匂いが無さ過ぎる。やはりちょっと変人の祥子ちゃんが、その個性に魅かれていたと思えることが分かり易く微笑ましかったです。ちなみに、この組み合わせって「蛇にピアス」と同じなんだよね。 「知り合いだったことが得した気分になる奴」。彼を回想する友人の台詞ですが、この映画が観られたこともかなり得した気分です。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-05-31 21:31:27) (良:1票) |
11.ふわふわしてて掴み所がないけど、どこか居心地が良い。そんな映画。 高良君の無邪気なキャラクターや、現実感のない吉高ちゃんのお嬢様キャラが作り出す優しい雰囲気を堪能すべし。ストーリーは、あってないようなものだけど、こんなに長くても不思議と退屈はしない。沖田監督共通のところなのだが、会話の間が、なんとも言えないおかしみを生んでいる。 人にどう伝えればいいかわからない映画だが、興味があれば、是非体験してほしい。 【すべから】さん [映画館(邦画)] 7点(2013-04-29 12:53:15) (良:1票) |
10.《ネタバレ》 昨日観てまだ余韻を引き摺っております。大げさなようですが、世之介と祥子は僕の記憶の中で実在してしまったようです。彼らと知り合えて本当に良かった・・・・、 という様な気分になってしまう映画です。 【leo】さん [映画館(邦画)] 10点(2013-04-08 18:56:17) (良:1票) |
9.「レ・ミゼラブル」「ゼロ・ダーク・サーティ」「ジャンゴ」と長尺映画が多数公開されている昨今だが、この作品が圧倒的に面白かった。“なんかいいヤツ”という、大変表現に苦労するであろう主人公の人物像を見事に描き切ったのは、監督の力をおいて他にない。これだけの長時間の物語でありながら、まだ見ていたいと思わせる凄さ。吉高も現時点で最高のはまり役だったのでは? ヨノスケサーン 【j-hitch】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-03-21 18:49:28) (良:1票) |
8.こんな伊藤歩さんはイヤだ。 化粧塗りたくって唇まで真っ赤な伊藤歩さん。 (真っ赤な口紅はダメだって。あの素敵でキュートなかわいらしいアヒル口が台無しだ。) こんな黒川芽以はイヤだ。 痩せ細ってすっかり地味な大人の身体になってしまった黒川芽以。 いつ出て来てたのやら最初気付かなかった。あのぽっちゃり感ってどこ行った?痩せちゃダメだよ君の場合は。なんだか悲しくなってしまったんですってば。 こんな横道世之介さんはイヤだ。 ・・・・・・ って無い。イヤなところが一個もなかった 素敵な青年。横道さん家の世の之介さん。 そんな世之介さんったら世之介さんっ。 飢えてない 尖ってない せかせかしていない その上、人に親切 人に緊張感を与えない 人に一切の害を与えない。 そうね まったり行こーよ 憎めない青年 世之介さん。 お名前、世之道横介さんだったならもっとおかしかったのに。 沖田修一さんが撮った横道世之介 高良健吾が演ずる横道世之介さん 共に良かった。 終始ニヤけさせてもらって不思議で楽しく大変心地の良い時間を過ごさせていただいた。 【3737】さん [映画館(邦画)] 9点(2013-03-20 22:12:56) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 主人公たちと年代はまったく違いますが、自分にとっても懐かしいと思える青春映画です。そういう意味では青春映画というより思い出映画ですね。初めて上京してきて、なにも無いアパートの床に寝転ぶ場面など「ああ、自分もそうだったなあ」と感慨に耽りました。冒頭からこんな感じで、自分の「青春ボタン」をバシバシ押される作品です。「変な友達、オレにもいたな」「っていうか、オレ自身が変なヤツだったな」と、自分自身が経験した「何気ないドラマ」まで引っぱり出されます。 出てくる人間もみんな魅力的。とくに高良健吾と吉高由里子のカップルが可愛すぎます。現実世界ではイチャイチャするバカップルを見て「ケッ、クソどもが」と思っているんですが、映画を見ている最中はニヤニヤしてこっちまで一喜一憂する作品でした。 この映画で良いのは、基本的に蘇ってくるのが楽しい思い出ばかりだということ。実際にはもっと辛い出来事や、大変な思いをしたこともあったろうに、思わず笑顔になってしまうエピソードばかりです(おばあちゃんの死も、悲しいことではありますが、誰もが通る道です)。 個人的な思い出ですが、中学卒業以来疎遠になっていた友人が、数年前に大病で亡くなったことを思い出しました。恐らく彼の闘病生活は長く苦しいものだったと想像します。それでも、短い人生の中で楽しい瞬間、胸が躍るような体験が必ずあったはずです。 この映画は、横道世之介の人生の中での「楽しかった瞬間」をギューッと詰め込んでいます。彼の人生の結果だけをみて「かわいそう」だとか「不幸」だとか決めつけてはイカンわけです(というかそう思いたい)。 最近「桐島、部活やめるってよ」や「苦役列車」のような、「苦々しい青春」映画をよく見ていたせいか、すっかり忘れていました。自分にだって痛く苦いだけじゃない、楽しかった青春が一杯あったやないか、と。ああ、感傷的になり過ぎた。 【ゆうろう】さん [映画館(邦画)] 9点(2013-03-20 02:46:35) (良:2票) |