この世界の片隅に(2016)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。7ページ目

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この世界の片隅に(2016)

[コノセカイノカタスミニ]
In This Corner of the World
2016年上映時間:129分
平均点:8.20 / 10(Review 151人) (点数分布表示)
公開開始日(2016-11-12)
公開終了日(2017-09-15)
ドラマコメディ戦争ものアニメ漫画の映画化
新規登録(2016-10-20)【ユーカラ】さん
タイトル情報更新(2024-07-18)【イニシャルK】さん
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監督片渕須直
演出新谷真弓(広島弁監修)
のん北條すず
細谷佳正北條周作
小野大輔水原哲
潘めぐみ浦野すみ
牛山茂北條円太郎
新谷真弓北條サン
小山剛志浦野十郎
京田尚子森田イト
佐々木望小林の伯父
塩田朋子小林の伯母
三宅健太ばけもん
喜安浩平
原作こうの史代「この世界の片隅に」(双葉社刊)(双葉社 週刊漫画アクション 2007年‐2009年連載)
脚本片渕須直
音楽コトリンゴ
佐々木史朗〔音楽・アニメ製作〕(音楽プロデューサー)
作詞コトリンゴ「たんぽぽ」
こうの史代「みぎてのうた」
片渕須直「みぎてのうた」
サトウ・ハチロー「悲しくてやりきれない」
作曲コトリンゴ「みぎてのうた」/「たんぽぽ」
加藤和彦「悲しくてやりきれない」
飯田信夫「隣組」
編曲コトリンゴ「みぎてのうた」/「たんぽぽ」「悲しくてやりきれない」/「隣組」
主題歌コトリンゴ「みぎてのうた」/「たんぽぽ」/「悲しくてやりきれない」
挿入曲コトリンゴ「隣組」
製作朝日新聞社(「この世界の片隅に」製作委員会)
東京テアトル(「この世界の片隅に」製作委員会)
東北新社(「この世界の片隅に」製作委員会)
バンダイビジュアル(「この世界の片隅に」製作委員会)
双葉社(「この世界の片隅に」製作委員会)
MAPPA(「この世界の片隅に」製作委員会)
Cygames(「この世界の片隅に」製作委員会)
企画丸山正雄
プロデューサー真木太郎
制作MAPPA(アニメーション制作)
配給東京テアトル
作画松原秀典(キャラクターデザイン・作画監督)
こうの史代(劇中画)
美術男鹿和雄(背景)
武重洋二(背景)
録音柴崎憲治(音響効果)
片渕須直(音響監督)
東北新社(音響制作)
その他本郷みつる(クラウドファンディングで支援してくださった皆様)
小林靖子(クラウドファンディングで支援してくださった皆様)
あらすじ
広島に暮らす18歳のすずに、ある日突然縁談話が持ち上がり、彼女は戸惑いながらも軍港の町、呉に嫁ぐ。折しも太平洋戦争は激化、呉の町への空襲も日に日に激しくなる中、周囲の人々に温かく支えられながら、彼女は気丈に生きる。しかし、ついにその日はやって来た…。こうの史代の漫画をアニメーション化。すずの声を女優のんが熱演。
ネタバレは禁止していませんので
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【クチコミ・感想】

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31.タレント声優は大嫌いですが
担当キャラが能年さんそのものだったので違和感ありませんでした。
マントタヌキさん [DVD(邦画)] 10点(2017-05-18 16:23:09)
30.《ネタバレ》 2回鑑賞。場面設定やアニメ画の繊細さ、主人公の声、随所に入るボケと突っ込み、そして戦争の描き方、これらのバランスが絶妙です。最後の家族が一人増える流れがちょっと強引かなとも思いましたが、当時あった話なんでしょう。何度も見たくなる映画です。
Banjojoさん [映画館(邦画)] 10点(2017-04-24 23:26:39)
29.映画が小説や漫画、音楽と決定的に異なる点は一人では作れないことだ。そのことによって映画はとかくツギハギのように一貫性のない作品になりやすい。そのような作品はハリボテのように中身がない。見る人が見ればまがいものであることがわかってしまう。特に原作があったり、脚本と監督が異なる映画ではしばしばこれが起こる。
しかしこの映画はどうだろう。ストーリー、アニメーション、音楽、さらには声優の演技までが何か共通した意識、意図を持っているかのようにまとまっていて、一つの美しい世界観を創り上げている。
特に素晴らしかったのはキャラクターの愛しらしい表情や仕草だ。柔らかく自然でまるでかわいい草食動物でも見ているようだった。やはりアニメは良い作画があってこそだと改めて思った。
そしてもう一つ言わねばならないのが主人公すずの声優である。あれをどう説明したらいいのだろう?もう声優なんてものは存在していなくて、すずそのものがただそこにいる、そんな感じだった。あとで一体この声優は誰なんだと調べてみたら「のん」という聞きなれない名前があって、どこぞの新人さんかと思いきや、それが能年玲奈だとわかって衝撃を受けた。いろいろと問題の多い彼女だが、その原因はその人並み外れた感受性の強さが原因なのかもしれない。いずれにせよこの素晴らしい力があるなら彼女がエンターテイメントの世界から消えることはないだろう。彼女を必要とする人はこれからもきっといるはずだ。

穏やかでのんびりと、ときに和気藹々と、みんなで力を合わせて辛いことを乗り越えて、それでも悲しいことは起こる。それでも前を向いて歩いていく。世界の残酷さと人の強さを正面から描いた素晴らしい映画だった。
ばかぽんさん [DVD(邦画)] 9点(2017-04-02 12:53:38)
28.《ネタバレ》 ◇小さなころからのすずと家族、市井の日常を丹念に描くことで、観客はすずの親戚にでもなったような親近感を抱く。
◇一緒に泣き笑い物語は進むが、その日が近づいてるのを、すず達は知らない。観客は知っている。
◇あっけなく奪われる日常。それでも、人々は、生きるためにたくましく日常を取り返す。
◇この映画に出会えたこと感謝します。
ハクリキコさん [映画館(邦画)] 9点(2017-03-05 10:28:25)
27.《ネタバレ》 ここまで継続して評判がよいとなると、見ないわけにはいかないなと思い劇場へ。海を駆け抜ける白うさぎの描写、自分の意思と異なる環境においてもひたむきに生きるすずの姿など、印象に残ったところもありましたが、フィーリングがどうも合わなかったです。良作であろうとは思うのですが。
jcross18さん [映画館(邦画)] 5点(2017-03-05 09:27:21)
26.《ネタバレ》 見終わって、今まで味わったことのない感情に酔いしれた。
稚拙な表現になってしまうけど……すごい映画。
「おもしろい」「感動した」「好き」「深い」「恐い」「笑える」「考えさせられる」「悲しい」などの多くの感情がごちゃまぜになっていて、一言で言い表せられない。

前半は楽しくて笑えて、すずの魅力満載。当時の生活もわかっておもしろい。
後半は、原爆投下の日に向かってカウントダウンされていくのが非常に恐い。
日を追うごとに「戦争」が身近になっていき、庶民目線で戦争の恐怖が実感できる。
前半のほのぼのムードから一転、これでもかと不幸が起こり、絵柄の可愛さとあいまってギャップがすごい。
だからこそ、より戦争・原爆の悲惨さが伝わってくる。

あと良かったのが、のん(能年玲奈)の声。
すずにマッチしてたし、「声優を本業にしたら?!」って思うくらい、オンリーワンな声質だと思った。

他にも、コトリンゴの歌とか、すずのふにゃっとした笑顔とか、良いところが多すぎて語り尽くせない…。

気になった点をあげるとしたら、ところどころに出てくる抽象的表現や、リアルなのか空想なのかわからない描写は少々やり過ぎだったかな。
そんなに奇をてらわなくても十分傑作なのに。

そして一番の不満は、すずが右手を失くしたこと。
すずがとても魅力的で、すっかり虜になってただけに、見てて辛すぎる。
これのせいで1点減らして9点にしようか悩んだけど、戦争・原爆の悲惨さを後世に伝えることができる重要な作品でもあるので10点にした。
ネギ寿司さん [映画館(邦画)] 10点(2017-03-02 01:44:24)
25.《ネタバレ》 アニメを映画館で見るなんて、子供の頃以外は記憶にないが、「君の名は。」とこの作品だけは見る気になった。
見てみると評判通りの佳作。日本昔話に出てきそうな朴訥でほんわかした雰囲気。
そんな中で絶対幸せになるしかないと思える主人公が、戦争で悲惨な目に遭う衝撃。
ほんわかした声や画柄と、シリアスなストーリーのミスマッチにやられた。
それでいて陰惨に終わるのではなく、最後に救いもあるので後味は良い。
ただ、そこまで深く感情移入はできなかった。
飛鳥さん [映画館(邦画)] 7点(2017-03-01 21:09:09)
24.《ネタバレ》 辛い現実に何度も直面し遂には実家に帰ろうとしていたすずが「この家に居させて下さい」と言ったあたりから何故か涙が止まらなくなった。戦時中と現代では全く状況が違うが、誰でも自分が今置かれている生活圏の中で精いっぱい頑張らないといけないということは今も昔も同じなんだと思わされた。お涙頂戴ではなく、悲しみの先にある明るさがほんのり見えるラストに救われた。
mickeyさん [映画館(邦画)] 10点(2017-02-19 22:47:27)
23.あの日はこの作品の一つの出来事でしかない。すずという一人の女性を通して、あの時代の生活、空気感というものが伝わってきた。あの時代を生き抜いてきたからこそ今があるという事を忘れていけないと思った。
Yoshiさん [映画館(邦画)] 6点(2017-02-15 20:08:29)
22.《ネタバレ》 TVドラマ → 映画 → 原作漫画 → TVドラマ の順で鑑賞..映画の出来は、原作漫画より、笑いの部分はより笑えたかな..(ニュアンスがよく伝わるのでクスクスと笑いっぱなしだった..) 残念だったのは、りんどう柄の茶碗のくだりが無かったこと..すずと周作の夫婦としての関係が少し淡泊に感じられ、周作の謎めいた感も半減..(尺の問題ですね) それでも、TVドラマより 映画(アニメ)の方が、圧倒的に原作に忠実で、原作の世界観がにじみ出ていて、とても良く出来ています! Good Job! ただ一つ、気になったのは、最後の戦災孤児の少女と母親のシーンが長かったこと..生々しくてインパクト強すぎ(-1点).. 本作は、長めの4コマ漫画の集合体って感じ、短編の面白ネタを一つずつ積み重ねて、時間軸に乗っけて、物語として構築..アニメ サザエさん方式、と言ってもいい作風..とは言え、家族や親戚、登場人物たちのドラマがしっかりと描かれているし、(原作者=女性)女性ならではの視点で描かれているところにも注目! 基本的に大人目線の話なので、対象年齢は二十歳以上、大人を中心に観てもらいたい、と思わせる作品です..小、中学生といった子供には、微妙なオチは理解できないだろうな..笑
コナンが一番さん [映画館(邦画)] 8点(2017-02-10 23:36:52)
21.公開から約3ヶ月遅れで地元の映画館でも上映された。
前半は「昭和嫁入り物語」みたいな感じで気楽に観られるのだが、戦争・原爆を意識せざるをえないため、
どうしても緊張するよね。
矛盾してるけど、笑いながらも悲しいみたいなのがずっと続く感じ。
後半になって戦火が激しくなっても淡々と日常が描かれる。
観て良かったなあと思えるし、延々と反芻できる映画です。
おとばんさん [映画館(邦画)] 9点(2017-02-06 22:38:38)
20.正月に妻の祖父母の家に行った際に、義祖母から大戦時の空襲の話を聞いた。
居住していた郊外から、市街地が空襲を受ける様を遠目で見たという。
変な言い方だけれど、と前置きをした上で、当時子どもだった義祖母は、爆撃される光景が花火のように「綺麗」に見えたと言った。

とても印象的だったその正月の義祖母の話が、この映画のシーンと重なった。
主人公のすずは、爆撃を受けるその只中に立ち、眼前に広がる“非現実的な現実”の光景に対して、「ここに絵の具があれば、絵が描けるのに」と思う。
勿論、それが夢想であり、現実逃避であることを本人は分かっている。
でも、そうでも思わなければ、この目の前の現実を踏まえて次の瞬間を生きていない。それがこの「時代」を生きた人々が、共通して持った“生きる術”だったのではないか。
そして、義祖母の「綺麗」という感情もまさにそれだったのだろうと思う。


初めてこの映画を観てから2ヶ月近くが経とうとしている。
その間、何度も感想をまとめようとした。けれど、映画を振り返る度に、主題歌と主人公の声が言霊のように頭の中を巡り、繰り返し繰り返し感情を揺さぶっている。今もなお。

悲しくて、悲しくて、とてもやりきれない。

でも、涙が溢れる理由は、決して悲しいからだけではない。
悲しみを越え、苦しみを越え、痛みを越え、怒りを越え、虚しさと絶望を越えて、その先に何があったのか。
悲しみが消えて無くなるわけでもなく、それを補うだけの幸福があったわけでもない。
それでもだ。それでも命を繋ぎ、ただ生きていく。
その“普通”の人間の、愛おしいしぶとさに涙が溢れる。

“すずさん”の人生が特別なわけではない。
彼女と同じように、何千万人もの普通の人たちが、泣き、笑い、怒り、「戦争」という生活を生き抜いてくれたからこそ、僕たちのすべてと、この映画は存在している。

ん、やっぱりうまくまとまらない。
ただ、全部がすごい。

取り敢えず映画を2回鑑賞し、原作漫画を読みふけったが、この先も僕は人生を通して“すずさん”と共に泣き笑うだろう。
そして、この世界の片隅で命を繋いでいくだろう。
鉄腕麗人さん [映画館(邦画)] 10点(2017-01-22 21:13:56)
19.家族みんなで観れる良作です。戦争映画にありがちなバッドエンドでないのがいいです。
死んだ私の曾祖母などの話では、現実的には『火垂るの墓』とか『キャタピーラー』、『はだしのゲン』が近いのでしょうが。
すずさんは右手を失ったとはいえ、家族が比較的みんないい人でほのぼのして、こんなんで戦時中をよく生きていたなと思います。
まあ、戦争映画にありがちなドロドロ感、グロテスクさ、救いようのなさがあまりないのはこの作品の特徴です。
前向きで元気にになれる最近では珍しい作品です。
SHOGOさん [映画館(邦画)] 9点(2017-01-22 15:48:11)
18.《ネタバレ》 ネットでとてつもない高評価。絶賛の嵐!
さぞ凄い映画かと思い原作未読予備知識ゼロで見に行きました。見た正直な感想…ガッカリです。
ハードル上げすぎました。言うなれば「雰囲気良作」と言った所でしょうか。
まずはマイナス点から。私にはのん(能年玲奈)がアニメに馴染んでいないように思えた。
感情表現の場面で力不足、すずのキャラクターを超えてのんが顔を出す。広島弁も残念。

肝心の物語の方は、あの時代にすずのように暢気で居る事を回り(時代)が
許容するかと言うツッコミはさておき。
この映画は物語要素が少なく仮想的事実の羅列のため具体的評価が難しい。
絶賛されているが具体性のない抽象論が目立つのは物語として褒める事も難しいからだ。
中身の無い実話やドキュメンタリーを善し悪しで語るのが難しいのと似ていて
「戦争・広島」の手前、批判はしづらいが、あえて物語の部分だけを抽出すると
中途半端で煮え切らない恋物語に危機感を持たず生きていたせいで吹き飛ばされた手。
主人公は子供を授からず似た境遇の孤児を受け入れた、そういう事が薄く表現されているだけ。
原作を紐解けばこの映画がなぜ薄いか理由が見える。

例えば遊女、白木リンとの話がほぼ全カットされている。
周作は白木リンを好きで居ながらも遊女との恋より母を安心させるためにすずと結婚した。
それを悟ったすずは周作に心を許し切れて居ない。その前提が全く描かれて居ないので、
突然幼なじみの男を別の納屋で二人で寝かせるような理解不能な描写になってしまう。
「ありがとう。この世界の片隅にうちを見つけてくれて」 と言うセリフも
互いに違う相手を思いながら結婚を選んだ周作とすずが戦争や様々な出来事と
長い時間を経て本当の意味での夫婦になっていったからこそ重みのあるセリフであろう。
ある程度カットなら脳内補完も可能だっただろうが全カットされてる時点で
ただ、暢気に生きたすずと一途な周作と言う薄っぺらな話になってしまっている。

原作物を映画するとき、限られた時間の中で伝えたいメッセージやテーマを絞って
何を伝えるかが監督や脚本の腕の見せ所でありそれが映画の評価だろう。
この映画は、原作の描きにくい部分、汚い部分はカットし無難で表現しやすい部分だけを
時間の枠に目一杯詰め込んだだけの映画でしかなく結果それが深みを失い薄っぺらく
何を表現したいのか、見る側の感性に丸投げにしている感が否めない。
これ自体を映画として最良としてしまうと否定も肯定も出来ないこのような映画は
舞台と設定をちょっと変えれば、いくらでも話が作れる気がします。
他の作家や脚本家が観客を楽しませるアイデアを必死で絞り出したような作品こそ私は評価したい。

またクラウドファンドの出資者は映画の最後に名が刻まれる訳で贔屓目で作品を広める事でしょう。
この映画を否定される事は自分が否定されるような気持ちにすらなると思う。
事実、無名だったこの映画はSNS、口コミで拡がったと評判だけど
その実態はクラウドファンド出資者が結成した応援団だ。
お金を出して貰った上に応援団にし宣伝させてしまう、このシステム。
AKBのCDの販売数を伸ばす商法を思い出し複雑な思いが残る。
資金難で苦しむ作り手の救世主となるべき物だが名前まで出すのはいかがな物か。

あと、この映画の山場すずが玉音放送により終戦をしり慟哭の理由は
力によって朝鮮等から搾取していた日本が力によって米国に屈した事実を知って泣いている。
もちろん涙の理由はそれだけの単純な物ではないだろうが、ちょっとしらける。
敗戦直後の太極旗はカットでよかった。原作とセリフを変えたのもカットしなかったのも
政治的意図を取り除きたかったらしいが…せっかく極力政治色を排除しているのでね。
この映画に被害者意識も加害者意識も似合わない。

最後に良い点。事実と異なる事があるとしても内容が反戦であるとか戦争賛美と言うのが
戦争映画には評価としてつき物ですが、この映画にそのメッセージがあまり感じられません。
戦争の悲惨さを強く打ち出すような事はせず、かといって身内が戦地で特攻し涙を誘う訳でも無い。
戦争で広島と言えばどうしても外国人には色眼鏡でみられがちですが
政治的色を消す事により見て貰いやすい仕上がりになっている。
プロパガンダ色が強くないこの作品だからこそ、広島の話の入り口として
諸外国の人に見て貰いたい映画なのかと思いました
そういう点を考慮して前レビュー投稿では点数を甘めで投稿していたのですが
色々見つめ直した結果、皆が高評価なので気を遣うこと無く素直に思う点数に下方修正しました。
デミトリさん [映画館(邦画)] 3点(2017-01-22 11:08:12)
17.《ネタバレ》 ​一番その世界から離れていそうな人がふとした瞬間から世の中の不条理や理不尽に嫌でも向き合わなきゃいけなくなる。
前半まるでなにか明るいバリアに守られているような気がするが、そんなものは無い。ただただ「ふとした瞬間」どうしようもない理不尽がやってくるのだ。
その残酷さが、その後に残った間がとにかく心に刺さる。
それでも毎日は続く。泣いてばかりもいけないし、落ち込んでもいられない。
とにかく笑って生きていかなきゃいけない。生きていかなきゃいけないのだ。
えすえふさん [映画館(字幕)] 8点(2017-01-20 18:17:00)
16.このような人間が現実に存在するだろうかと思えるほど、すずの性格は柔和で温厚だ。
決して裕福な暮らしではないが、彼女が感じているのは幸福感しかないように思える。
映画の中ではあるが、すずさんに出会えてよかった。

原作未読でもあり、テンポの速さに時折「???」となるところはあった。リンとの出会いのシーンもやや唐突さを感じる。
すずの描いた絵が背景とオーバーラップしたりする表現手法は単調になりがちな田舎の光景をドラマティックに変化させる。
必要以上に書き過ぎず原作の雰囲気を壊さぬまま映画化したというのは実はとても大変な仕事ではなかったか。

戦争を体験してない世代が言っても説得力はないが、平和であり物質的に恵まれている現代の人々が当時の人々より幸せであると言い切れるだろうか。
すずの笑顔を見るたびそのような思いに駆られる。
 
banzさん [映画館(邦画)] 8点(2017-01-17 21:45:06)
15.SNSで評判だったので見に行きました。
確かに良作ではあったんですが、期待を超える程かと言うと微妙でした。
レッドデヴィルさん [映画館(邦画)] 4点(2017-01-17 14:11:03)
14.すずさんに流れる時間が本当に心地よいし、掛け替えのない登場人物たちの魅力に尽きます。昔の人は本当にあんな暮らしをしていたのだろうなぁと今までにないリアリティを持って思いを馳せてしまいました。人間なんてきっと、全ては振り返れば、の範疇で生きているのかも知れませんね。当事者は今が酷い戦争の只中なんだ、バブルなんだ、不況なんだと気付かずに今をひたすら一所懸命に生きているのでしょう。
一般に言われる「泣ける映画」ではありません。テンポが良過ぎて泣く暇がありませんでした。でも素晴らしい作品ですよ、本当に。鑑賞後、戦艦武蔵のドキュメンタリーが放送されていたので見入ってしまいましたが今までに無い程胸が痛みました。
Kの紅茶さん [映画館(邦画)] 9点(2017-01-15 00:10:49)
13.戦時中の日常、懸命に生きる姿を描いている。その姿が平和ボケした自分の心を揺さぶる。
主人公のすずさんのホッコリした話し方が良いテイストになっている。
これからは終戦記念日には「火垂るの墓」でなくこの作品がオンエアされるのでは?
tonaoさん [映画館(邦画)] 8点(2017-01-09 18:39:07)
12.この映画を見て一番に感じたこと。
声優の素晴らしさである。
のんとすずの絶妙なシンクロ。時代に負けず直向きに生きる強さや人柄の温かさはアニメーションではあるが実写版のような体感。まさにすずでありのんのようである。それほど声でこの映画を良作へと盛立てた。監督の熱烈オファーも納得。
mighty guardさん [映画館(邦画)] 8点(2017-01-02 19:38:17)
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【点数情報】

Review人数 151人
平均点数 8.20点
010.66%
100.00%
200.00%
310.66%
442.65%
595.96%
695.96%
72113.91%
82516.56%
93724.50%
104429.14%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.46点 Review13人
2 ストーリー評価 9.26点 Review19人
3 鑑賞後の後味 9.05点 Review20人
4 音楽評価 8.81点 Review16人
5 感泣評価 9.12点 Review16人
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