7.スター・ウォーズ、なつかしいです。当時アメリカで大ヒットしたことが大きな話題で、私も日本封切りを楽しみにしていました。サントラLPを聞き小説を読み、今から思えばその内容を確かめに劇場に足を運んだようなもの。これでは本末転倒です。きっと流行に乗っていただけで、その証拠にこれ以降の作品にはあまり関心がありません。
で、NHKでシリーズ全作を放送するというのでエピソードIVだけ見てみたら、どうやらこの特別篇だったようです。こちらは初見です。そして、意外なほど面白かった! いや~、これは大ヒットしたはずですわ。完全にオリジナルな世界を確立しています。登場する異星人・異種族のユニークなこと。パルプ・マガジンのイラストから抜け出たようなBEMがゾロゾロ登場して、製作当時の感覚からしても古いとは思いますが、そこが逆に新鮮というか、楽しかったりします。古いイメージのものをちゃんと映画として映像化したところに、大いなる価値があったのでしょう。その意味でやはりエポック・メイキングな作だったと思います。ストーリーはテンポよく、ユーモアも利いていて飽きさせません。各人物のキャラクターも古典的ですが、それだけにうまく噛み合っています。特に“若造”のマーク・ハミルと強気なキャリー・フィッシャーが、記憶していた以上に存在感があり役にハマっています。
気になったのは、ブラスターを乱射する場面で画質が変わること。ビデオ合成のように荒くなって不自然にみえます。オリジナルではもっと見やすかったと思うのですが、記憶違いでしょうか。それを除けば、楽しさ満載の2時間でした。