1.《ネタバレ》 Michael Caine演じるアルフィー。女たらしでだらしなく、その気はないのにひどく人を傷つけてしまったり ... 。そんなアルフィーと、彼の数々のガールフレンドたちとの明るく、楽しく、そして切ない別れをコメディータッチで描きます。でもラストシーンはちょっぴり寂しい。雨上がりのロンドン。陽はすっかり落ちて。遠くに見えるビッグベン。アルフィーはひとり橋の上。彼に野良犬が寄って来て。なぜだか二人(一人と一匹)でテクテクと。はて、いったいどこへ帰って行くのでしょう。ラストシーンでAlfieはこう語りかけます: "I ain't got my peace of mind. And if you ain't got that, you ain't got nothing ... so what's the answer ? That's what I keep asking myself. What's all about ? Know what I mean ?(心に平穏がなければ何の意味もない。自分に問いかけ続けているんだよ。人生って?画面の前の君たち。わかってくれるかい?)。そして歌が流れる『♪生きるってどう言うこと?アルフィー。今だけ生きられればいいってこと?生きるって何なのかしら?アルフィー。いろんなことを選択していく中で、与えることよりも、より多くを得ることの方が大切?それとも人にやさしくすること? もし親切な人が損をすると言うのなら。じゃあ、残酷であることが賢いのかもしれないわね。そして強い者にしか人生は与えられないと言うのなら、アルフィー。昔からある黄金のルール(自分がしてほしいことは他人にもしてあげるというルール)をあなたはどう受け取るつもり?天国が確かにあることを私は信じている、アルフィー。けれどもっと大きな存在があるこを、私は知っているわ。神を信じない人たちですら、信じられる大きな存在を。アルフィー、それが愛なんだと私は確信している。真実の愛がなくても私たちは生きていけるけど、アルフィー。でもあなたが見逃してきた愛を見つけなければ。生きていても無意味なのよ...。自分の心に正直に生きることね。そうすればいつの日か、本当の愛を見つけることができるから。アルフィー ... 』(アルフィー歌詞、訳 東エミ)。