2.《ネタバレ》 やっと見てきました。 予想に反して面白かった。
まず、原作既読です。原作では東北新幹線で水沢から乗り込んでくるジジババが好きでした。
今回の予告編観て、そのエピが無くなってつまらなくなつたと落胆してましたが、
なるほど、こういう展開へ変えたのかあ・・と、唸りながら鑑賞。 悪くないです。
基本コメディ仕立ての殺し合いアクションですが、原作同様に、殺し屋同士の会話が
無駄に長くて笑わせます。
日本ではありえない突っ込みどころも満載ですが、ハリウッド映画として黙認しましょう。
殺し屋や新興ヤクザが英語での会話ばかりで、日本語のシーンは2割程度しかありません。
それでも、オープニングタイトルや、人物紹介の吹き出し、エンディングタイトルまで
日本の漢字が多数飛び出してきて、なんか「日本愛」を感じてしまいます。
ドデカイテロップが画面いっぱいの絵ってのも、コミックマンガみたいで笑えます。
日本公開版の限定なのかもしれませんが、素直に嬉しい。
高速走行中に非常ドア吹き飛ばしたのに、なんの影響もなく走り続けるとか、日本の新幹線に
あるわけないし、次の駅の先も壊れたまま出発したり、正規の運転士じゃないのに発車できるとか、
セキュリティシステム上不可能な展開が多数あるので、アチコチで馬鹿にされてるようです。
しかしですね、この映画はコメディなんですよ。 笑って許してあげて下さい。
とにもかくにも、登場人物が皆個性的で憎めなくて愛おしいキャラばかりなんです。
(日本人二人のキャラには、コメディ要素ありませんが・・)
日本独特のゆるキャラ文化も、無理を承知でぶち込まれてます。嫌いじゃないです。
このバカバカしさは、日本を面白がっている外人達には外せない部分でしょう。
治安の悪いアメリカには存在しない「自動販売機」とかも、アメリカ人には面白いでしょう。
そんな、面白くするサービス精神こそが、この映画の肝です。 基本はコメディ。
ミッションインポッシブルやジェイソンボーン、007とかと比較してはいけません。
使われている楽曲も、採用理由が意味不明で笑えます。もはやナンセンスムービーまっしぐら。
これはもう、家でみんなでワイワイ突っ込みながら見るパーティムービーかも。
ゲストの乗客役の俳優にゲイの設定とか・・ 話題になるだけの殺し屋ワンシーンだけとか
巻き戻して再生して笑いあうとか、そういう映画なんですよ。
しかも、映画館で見ても、そこそこ迫力あって楽しめる。 コレなかなか好きな一本でした。