1.《ネタバレ》 う〜ん、久々に見終わった後の余韻に浸れる映画でした。大都会の隅っこで底辺の連中が、それでもなんとか生きている。そんな中知り合った高級娼婦とチンピラ運転手。その不器用にしか生きられないチンピラの純愛感情がこの映画の軸となって物語が進む。ボブホスキンスはその感情の移り変わりを見事に演じており、ずっと応援しながら見ていた。それだけにシモーヌの本心がわかった時は切なかった。ラストは娘を挟み三人で歩く後ろ姿に新たな人生を予見させるものを感じられた。サッチモの「モナ・リザ」が後味の良いものにしていると思う。