思ひ出のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

Menu
 > 映画作品情報
 > 映画作品情報 オ行
 > 思ひ出の口コミ・評価
 > (レビュー・クチコミ)

思ひ出

[オモイデ]
The Student Prince in Old Heidelberg
1927年上映時間:105分
平均点:9.00 / 10(Review 3人) (点数分布表示)
ドラマラブストーリーコメディサイレントモノクロ映画青春もの
新規登録(2006-01-06)【もっつぁれら】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督エルンスト・ルビッチ
キャストジーン・ハーショルト(男優)
あらすじ
カール・ハインリッヒは、とある国の皇太子。国王である父の教育方針により、幼い頃から城を出ることを許されず、執事に囲まれながらの退屈な日々。やがて大学に進学することになり、学問の都ハイデルベルグに下宿することに。そこで出会った下宿先の娘カティーの天真爛漫な性格にカールはすぐに恋に落ちる。恋にときめき、青春を謳歌しているそのとき、王からの使者がやって来た・・・
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
(ネタバレを非表示にする)

【クチコミ・感想(9点検索)】[全部]

別のページへ(9点検索)
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
>> お気に入りレビュワーのみ表示
>> 全レビュー表示

>> 改行なし表示
※ 「改行」や「ネタバレ」のデフォルト表示のカスタマイズは「カスタマイズ画面」でどうぞ
3.《ネタバレ》 サイレント時代のエルンスト・ルビッチ最高傑作を1つ選ぶとするなら、俺はこの作品を選ぶだろう。
ドイツ時代に磨かれたエレガンスな雰囲気とエロティックなやり取り、そしてメロドラマの切なさ・・・。
この映画はルビッチらしい洗練された美しさを味わえる作品の一つだ。

主人公のハインリッヒ王子の成長を美しい“想い出”と共に語る悲しき恋の物語。
乳母に育てられた王子。
彼の理解者であるユットナーは、幼い王子の遊び相手でもあった。

成長した王子は同級生、そして想いを寄せる女性たちに出会う。
そのシーンが本当に素晴らしい場面ばかりでさあ。
例えば、握手を求められるシーンでどんどん弾き出されるユットナーの様子がコミカルに描かれるし、

女性が一生懸命話しているのにソッポを向く王子のやり取りも面白い。
「あたしの膝の上に乗って」とばかりにベッドに誘ったりする彼女の姿をシカトするシーンに笑う。
そこに睨みを利かす守衛とか色んな人間が絡んだりしてさ。
ドアを開けたらその守衛みたいなオッサンが居たりして思わずクスとなってしまった。

王子がパーティーに参加する場面でも、彼女が一気飲みするならこっちもイッキに・・・に飲めないのでチビリチビリと飲んでいく。


王子の幼少時代の場面も良いんですよ。
将軍に向って一斉に「乾杯!」するシーン、一斉に帽子を脱ぐシーン。
ドラムロールと人の脚が重なる演出、幼いハインリッヒ王子が大砲の音にビックリして電車の中に戻るシーンがカワイイ。
ユットナーと結ぶ絆も深い。

青春時代のコメディタッチが、その後に待ち受ける王子の運命、それに向き合う悲しき王子の姿をより際立たせる。
掛け替えの無い友人たちよりも、一国の王の跡取りとして友人たちへの想いを断ち切らねばならない哀しみ。

だが、王としての孤独を癒すのは、一瞬でも彼の心を満たしてくれた想い出なのです。
皆さんも若いうちに良い友達に会える事を祈ります。友人て良いもんですよ、本当。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2015-01-09 17:23:08)
2.《ネタバレ》 ルビッチといえば「ドア」ですが、この作品は「窓」。ラモン・ナヴァロ演ずる皇太子がお城から見る窓外の世界を、未知と自由に溢れた手の届かない世界としてまず描く。ノーマ・シアラーが、去りゆくナヴァロを玄関先からではなく、窓から見つめるのは、彼とけっして結ばれることはないことを暗示する。ラスト、馬車から眺める彼の視線の先に見えるのは、叶わない恋、手に入らない自由、そして運命の受諾。二人は窓で切り取られた四辺の中に、恋人の姿が永遠に“思ひ出”として生き続ける。恋の喜び、自由への憧れを、咲き乱れる花の斜面や学生達の祝杯などで、詩情豊かに、ユーモアたっぷりに描いたルビッチに花束を、祝杯を。
彦馬さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-11-15 17:38:00)
1.《ネタバレ》 「逆流」(1924)との二本立てで、澤登翠さんの活弁&生演奏付きで鑑賞することができました。
エルンスト・ルビッチ。私はここにまた偉大な映画作家を発見することが出来たようです。
まず、邦題が素晴らしい。そして全体的なラブストーリーに加え、至るところに笑いを散りばめたストーリーがとても面白かったです。ラブシーンの粋な見せ方といい、細かな笑いといい“面白かった”のひと言ではとても片付けられない素晴らしい作品です。
カティーと出会い、彼女に心魅かれていく王子の心情もとても上手く描かれていたり、学生仲間で青春を謳歌したりと、それだけでも十分に満足なのですが、それよりも、王子が国のために政策結婚を迫られ、最後にもう一度だけ会いに行く、というのが堪らなく心打たれるのです。
「最後にもう一度だけ会いたい・・」「もう一度だけ彼女に会うことが出来れば覚悟を決められる・・」男の私にとってはこの気持ちが痛いほど解ります。お互いに自分の命運には逆らえないことを知っているだけに、本当に辛いです。意を決したかのように馬車に飛び乗るシーンはもう、涙なくしては観れません。
そして、ラストのパレードのシーンで見せた、王子のちょっと寂しそうな表情。人間誰でも、思い出すと切なさがこみ上げてきてしまうような「思ひ出」を胸に抱きながら歳をとっていくんだなぁと、心にジーンと染み入る感慨深いラストシーンでした。
もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 9点(2006-01-06 22:23:24)
別のページへ(9点検索)
新規登録順】 / 【変更順】 / 【投票順
1
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 9.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
700.00%
800.00%
93100.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 10.00点 Review2人
2 ストーリー評価 10.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 10.00点 Review2人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 10.00点 Review2人
chart

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS