【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2024-04-16 22:20:54) |
15.《ネタバレ》 日本公開当時、たしか「彼はトッツィー、彼女はダスティン・ホフマン」というキャッチコピーで宣伝されていたはずだが、とにかくホフマンが毎回3時間以上も費やしたという女装がハイレベルである。だが、女装の見事さ以上に目を奪われるのはホフマンの熱演ぶりである。 実力はある(と本人は思い込んでいる)のに意固地な性格が災いして干されている中年役者マイケル。窮余の一策とばかりに女装し、「女優」として売り出したらまさかの大当たり。一躍スターの座に就くが、一生「女性」でいるわけにもいかず、また共演する女優ジュリーを好きになってしまい、真実をどう打ち明けるかで頭を悩ませる。 スター俳優の女装という部分が独り歩きしがちであるが、テーマは男が女を「演じる」ことで実感する、社会に遍在する「性差」であろう。女として過ごす時間の中で、マイケルは女ならこうあるべきだという要求の不条理をはじめて自覚し、それを芝居の中でぶっ壊そうとする。それが視聴者や共演者から意外な好評を博したから彼はスターに持ちあげられるのであるが、所詮それは「異色の」という形容詞を冠する存在でしかない。 まだジェンダーギャップという概念をはじめ、LGBTQだとかシングルマザーだとか今日では浸透している性愛や家族のあり方も「特殊」とみなされていた時代に、そうした問題群を堰を切ったように詰め込んだ上でコメディとしてまとめ上げた点は特筆すべきではないか。 マイケルが自らの正体を明かす手段として、生放送の本番中に自らの役柄の設定を勝手に改変するというクライマックスは意表を突かれたが、ホフマンらしいマニアックさが生かされていて好きである。 余談だが、マイケルと同居する友人の舞台作家を演じるのがデビル・マーレーであるが、ホフマンより13歳も年下と死って驚いた。ホフマンが若々しいのとマーレーが老け顔なのか、劇中では同年代としても全く違和感がない。 【あやかしもどき】さん [DVD(字幕)] 9点(2022-08-11 09:32:18) |
14.《ネタバレ》 ひとことで言って、ダスティン・ホフマンすげー。「レインマン」を見た直後なのでなおさら彼の凄さに驚いてしまいました。 全体にもコメディ映画のお手本のような作品で笑いどころ満載。脚本も、要所要所で安易なところに逃げず、よく練られていて見応えがあります。特にマイケルがカミングアウトしてからのシーンは最高。プロポーズまでされてしまった父親との微妙な空気はなんとも言いようがないおかしさ。ジュリーとの、いちど「女同士」をくぐり抜けたからこその爽やかで豊かな友情。ふたりが羨ましくなりました。 見てよかったー。 【クリロ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-03-03 00:25:28) |
13.《ネタバレ》 試写会で観たのが20数年前ですか。時の経つのは早いですね。ダスティンの女装よりも、彼の目線が良いですよ。女性から観た男性社会、男性から観た女性観とか。80年代ならではで、当時は感心したもんです。 【成田とうこ】さん [試写会(字幕)] 9点(2008-05-17 20:24:07) |
12.大好きな作品です。笑えて、最後はホッとする。しかしホフマンはこれでオスカーを貰えなかったとは…、一体誰が獲得したんだ?と思って調べてみたら「ガンジー」のベン・キングズレーでした。う~ん、納得出来るような出来ないような。まぁ何はともあれ、映画史上でここまで女装が似合う俳優はいないでしょう。 【かんたーた】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2006-03-20 18:54:14) |
【ジェイムズ】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-10-14 17:23:33) |
10.コメディとしては傑作中の傑作です。ダスティン・ホフマンの演技も素晴らしいです。 【K】さん 9点(2005-03-12 15:06:36) |
9.吹替えで見たので、小松政夫さんの声の印象が強いです。先日BSでやってたので字幕でみました。しかしよく練られた脚本、ホフマンの演技力、軽妙でウイットのあるポラックの演出、楽しくて、ちょっと切ないいい映画です。助演女優賞、僕はテリー・ガーのほうにあげたいです。それからエージェント役で出てくるポラック監督もいい味出してますね。 【ロイ・ニアリー】さん 9点(2004-06-06 08:08:40) |
|
8.もっとエグいのを想像してて今まで見ずにいたのですが、とっても良かったです。ラストシーンがこの作品の全てを語っていると言ってもいいくらい、気が利いてて素敵ですね。D.ホフマンがこれでホントに主演女優賞獲ったらおもしろかったのになぁ。残念。日本語吹き替えは小松政夫ですか。それ見てみたいです。浜村淳にも是非やってもらいたい。 【ちゃか】さん 9点(2004-03-11 10:05:35) |
7.笑えてすこし切なく、あったかい。私の中の「コメディ」って定義の原点です。 【たーしゃ】さん 9点(2003-04-07 17:18:50) |
6.昔テレビで観たときにホフマンの吹き替えの声がとてもよく似合ってたのを記憶しています.小松政夫さんだったような気がするんですが・・・DVDに吹き替え入ってないんですよね?残念. 【旅熊】さん 9点(2003-02-14 18:02:00) |
【あああ】さん 9点(2003-02-02 16:50:43) |
4.あたしこれ好き。(笑)今まで変装というと、どうしてもオカマっぽくなったり変に男の部分ってのが残る演技だったんだけど、マジで女性なんだよね。ダスティン・ホフマンの努力の仕方ってのは本当に並じゃないです。 【奥州亭三景】さん 9点(2002-01-07 18:07:01) |
3.デイブ・グルーシンの音楽が非常に良い感じでした。主題歌の「IT MIGHT BE YOU」は今でもソラで歌えたりします。ダスティン・ホフマンがジョークで「主演女優賞でオスカーを狙いたい」と言ったそうですが、彼の女優ぶりは素晴らしかったです。かなりの研究と工夫があったんでしょうね。場面としてはドロシーとしてジュリーに会う前にオシャレして「彼女に美しいと思われたいんだ」と言っているのが印象的でした。あとマイケルに惚れてしまったテリー・ガー(役名忘れました(^^;。シシーだっけ?)が彼に振られた時に、「仕事はするわよ。私、女優だもん」と泣きながら言うのが好感持てました。劇中ドラマの「病院物語」は、「ゼネラル・ホスピタル」のパロディと聞いてます。機会があれば是非本家も見たいんですけどね。 【にゃんせぶん】さん 9点(2001-10-17 12:18:45) |
2.ダスティン・ホフマンが鏡の前で女性の演技をするシーン。メイクも服も普通なのにほんとに女っぽく見えた(色っぽいわけじゃない)。ホフマンの演技力に脱帽。 |
1.昔かなり私が小さな時に観て、かなり印象的だったのを覚えている。今になって改めて観てみると、ダスティン・ホフマンの偉大さが確認できる名作である。 【チャーリー】さん 9点(2001-03-20 16:54:15) |