8.とても楽しい映画でした。イタリアの小さな港町の早春から始まる1年の様々なエピソードと町の人間模様が主人公の少年の目を通してノスタルジックに描かれるのですが、この雰囲気がたまらない作品です。僕の記憶の中にも少年時代のお祭りの楽しい記憶が確かに残っていますが、冒頭の春の訪れを告げる綿毛がふわふわと漂う町の風景に続くお祭りから映画は始まって、港にやって来た幻想的な豪華客船も大雪に見舞われた町も賑やかな人間模様も全編を通して描かれる小さな港町の風景はずっとお祭りのようです。タイトルからも分かりますが、フェリーニの記憶の中にある少年時代を映像化したフェリーニの自伝的作品なのでしょうが、どこかファンタジーの香りもします。特に一面雪景色の町に孔雀が舞い降りるシーンの美しさは忘れられないものとなりました。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-11-28 19:45:09) |
7.序盤の暑苦しいことこの上無し。男は全員ドスケベであり、女はムッチリしすぎている。多分この人達の汗を1リットル集めたら70%ぐらいはオリーブオイルとして還元出来そうな暑苦しさがあります。副題は「フェリーニとオリーブオイル工場」で可。 【tetsu78】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-01-17 23:35:08) (笑:1票) |
6.じわっと良さがよみがえって来るような不思議な映画。笑えるシーンや見惚れる程の美しいシーンも満載。でも確たる主人公を宣言してない感じなので、他人の想い出アルバムを見せられているような変な感覚にも陥る。多分自分のために撮った映画ではあると思う。 【ラーション】さん 9点(2004-03-17 01:25:06) |
5.ノスタルジーを描かせたらフェリーニの右に出る者はいない。この映画を撮っている最中フェリーニは楽しくてしかたがなかったのではないか。真っ白な街に降り立った孔雀の美しさは一生忘れられないイメージ。 【藤村】さん 9点(2004-02-12 23:28:06) |
4.映像、セット、美術、言うこと無いですね。ただただ、その美しさにウットリ。甘酸っぱくて。庶民的で・・・・もう言葉がないよ。何を言うのも虚しくなる。それほどの傑作。 【ひろみつ】さん 9点(2003-10-31 02:04:12) |
3.そのあまりに見事な映像でフェリーニの「郷愁」を見せられてしまい、こちらも見た筈もない「郷愁」を疑似体験させられてしまった。 この甘酸っぱい幸福感。大好きだ。 【るーす】さん 9点(2003-06-04 18:42:04) |
2.フェリーニの映画で1番好きです。ニーノ・ロータの流麗なテーマ、雪の日の孔雀。唐突に現れる豪華客船。すべてが印象画のようです。せつないくらに幸せな気分にさせてくれる映画です。 【omut】さん 9点(2003-06-03 18:08:47) |
1.何回か観ました。フェリーニの作品は何を描いても何処か可笑しいところに感心してしまいます。この話だって、父親が軍にしょっぴかれたり、脅されたり、弟が精神病院に入っていたり、描きようによっては真っ暗くもなるのですが、そうならないところがやはりフェリーニは天才だって思うのです。ほぼ全作品を見ていますが、私は「道」より、この作品と、「甘い生活」「81/2」「カサノバ」が好きです。 【大木眠魚】さん 9点(2003-05-31 23:20:32) |