シークレット・サンシャインのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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シークレット・サンシャイン

[シークレットサンシャイン]
Secret Sunshine
(密陽)
2007年上映時間:142分
平均点:7.17 / 10(Review 23人) (点数分布表示)
公開開始日(2008-06-07)
ドラマロマンス小説の映画化
新規登録(2008-05-26)【ミスター・グレイ】さん
タイトル情報更新(2022-06-11)【イニシャルK】さん
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監督イ・チャンドン
キャストチョン・ドヨン(女優)シネ
ソン・ガンホ(男優)ジョン・チャン
松本梨香シネ(日本語吹き替え版)
山路和弘ジョン・チャン(日本語吹き替え版)
脚本イ・チャンドン
配給エスピーオー
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2.《ネタバレ》 自ら神に赦されたとする犯人の言葉は傲慢な神への冒涜。その言葉を聞いた主人公の神への逆恨みもお門違い。主人公は自分が最初に犯人を赦して優越感をもって犯人を見下すことにより癒しを得ようとしており、それは神の立場に立とうとする行為。こう考えればキリスト教自体が悪いわけでは全くないでしょう。この映画は宗教批判だとは言い切れません。最終的にはむしろ密かに宗教の中に希望を見出している作品かもしれません。しかし、単に不幸に陥った者の絶望と狂気や世の不条理を描いただけとも言えず、やはり一見罰当たり(?)でキワどい作品でしょうから、キリスト教徒が多い韓国でこれ作った監督の勇気は相当なものだと思います。それにしても、かなり精神的にキツい映画です。本作の「信仰」とか「赦し」とかいったものの本質に真剣に直接迫ろうとする迫力、その切実さは村上春樹「1Q84」など比べ物になりません。近頃では新興宗教なんかの勧誘をしつこくしてくる隣人を想像して他人事とは思えない人も多いんじゃないでしょうか?。狂気と紙一重の妄信の恐ろしさを身に染みて知っている人はこの映画をかなり切実に感じるのではないでしょうか?。静謐でゆったりした画面にただごとではない緊張感が漲っています。チョン・ドヨンの演技の迫力は尋常じゃありません。ストーカー的なソン・ガンホですら、これが普通だよといった感じで笑いになっており、彼の可笑しさや俗っぽい平凡さがちょっとした救いになっています。ラスト、ほんの少しだけ地面に降り注ぐ密かな陽光。私はどうしてもその光の存在自体を、そしてそこに表現された救いと希望を感じ取ろうとしてしまいます。「ベルイマンと比較すなボケッ!」と怒る映画通も多いでしょうけど、この映画はたぶん敬意をもってベルイマンを意識しています。そしてアジア映画である本作は信仰の表現にベルイマンにはない非西洋特有のリアリティがあり、日本人にもそこが切実に感じられると思うのです。結構お気に入りの場面は広場の集会で主人公が音楽を取り替えるところ。あのわけのわからん一見陳腐で可笑しなカオスには不思議な昂揚感があります。「オアシス」からさらにスケールアップしたこの監督、そこらへんの日本の監督とはちょっとレベル違うのでは?。日本の映画人は危機感持ってもいいんじゃないですか?。 
しったか偽善者さん [DVD(字幕)] 10点(2010-07-05 01:17:18)(良:1票)
1.アメリカのベトナム戦争以前、以降の映画でもなく、ヨーロッパのヌーベルバーグ以前、以降の映画でもなく(香港、中国の映画はあまり観ていないので略)、韓流ドラマにも観られる、韓国映画のパワーはあきらかに凄い。突出していて、同じ「映画」という文化とは思えないほどだ。韓国は何故こんなに凄いのか!?教育か?それともIMFで国の危機を経験したからか?とにかく観ていて、そうだよ、この視点だよ!と思わされる。このチョンドヨンの演技と言い、映像と言い、この国は凄い!で、日本は?となる。日本の映画でここまで「面白い」と思える映画はあまり観たことない。自分の勉強不足もあるかもしれないが、出来る範囲で観た日本のキネ旬ベスト10の中でこの映画の問題意識に近いのは最近では「ゲルマニウムの夜」くらい。でもこっちの映画「シークレットサンシャイン」のような丁寧さはなかった。韓国映画は丁寧だ。そして細部にまで気を配る。この国の文化が今、輝いていて、そしてそれが衰えようとしてない、まだまだこれからも凄い作品が出てきそうな勢いの時をリアルタイムで楽しめる我々は幸せかもしれない。
トントさん [DVD(字幕)] 10点(2010-03-25 01:56:26)
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【点数情報】

Review人数 23人
平均点数 7.17点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5417.39%
6521.74%
7521.74%
8313.04%
9417.39%
1028.70%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review2人
2 ストーリー評価 7.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review2人
4 音楽評価 5.00点 Review2人
5 感泣評価 6.00点 Review2人
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