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情婦

[ジョウフ]
Witness for the Prosecution
1957年上映時間:116分
平均点:8.44 / 10(Review 314人) (点数分布表示)
公開開始日(1958-03-01)
ドラマサスペンス法廷ものモノクロ映画ミステリー小説の映画化戯曲(舞台劇)の映画化
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タイトル情報更新(2020-02-29)【イニシャルK】さん
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監督ビリー・ワイルダー
キャストマレーネ・ディートリッヒ(女優)クリスチーネ・ヘルム・ヴォール
チャールズ・ロートン〔男優〕(男優)ウィルフリッド・ロバーツ卿
タイロン・パワー(男優)レナード・スティーブン・ヴォール
エルザ・ランチェスター(女優)ミス・プリムソール
ジョン・ウィリアムズ〔男優・1903年生〕(男優)ブロガン・ムーア
トリン・サッチャー(男優)マイヤーズ
ヘンリー・ダニエル(男優)メイヒュー
ノーマ・ヴァーデン(女優)フレンチ夫人
初井言栄クリスチーネ・ヘルム・ヴォール(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
雨森雅司ウィルフリッド・ロバーツ卿(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
山内雅人レナード・スティーブン・ヴォール(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
高橋和枝ミス・プリムソール(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
中村正[声優]ブロガン・ムーア(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
大木民夫マイヤーズ(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作アガサ・クリスティ「検察側の証人」
脚本ビリー・ワイルダー
ハリー・カーニッツ
撮影ラッセル・ハーラン
製作総指揮エドワード・スモール(ノンクレジット)
配給松竹
ユナイテッド・アーチスツ
美術アレクサンドル・トローネ(美術監督)
ハワード・ブリストル(セット)
衣装イーディス・ヘッド
ヘアメイクウォーリー・ウェストモア(ノンクレジット)
編集ダニエル・マンデル(編集)
録音ゴードン・ソーヤー
その他アーネスト・ゴールド(指揮)
エドワード・スモール(プレゼンター)
ドーン・ヘリソン(プロダクション補)
あらすじ
ロンドンの老弁護士ウィルフレッド卿(チャールズ・ロートン)を頼ってきた発明家ヴォール(タイロン・パワー)。容疑は富豪の未亡人殺し。彼女の遺産を相続することになっていたため、嫌疑はいっそう深まるが、妻クリスチーネ(マレーネ・ディートリッヒ)がアリバイを証明するという・・・。原作はアガサ・クリスティー『検察側の証人』で、ロングランを記録した舞台を映画化。「結末は、決して人には話さないで下さい」。ビリー・ワイルダー監督。
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76. 原作は御存知アガサ・クリスティの短編&舞台劇「検察側の証人」。ビリー・ワイルダーの本領が100%発揮されまくったミステリ映画の最高傑作の一つが本作。よく巷の宣伝に”原作を超えた”的煽り文句が安易に使われているが、正に本作にこそ相応しい。当時で既に56歳の大年増だったディートリッヒを敢えてクリスチーネ役に起用したワイルダーの大胆不敵さ、彼女も期待に応え”最後の輝き”とも言うべき屈指の名演を披露する。レナード役のタイロン・パワーは別にどうということもないが、当時のハリウッド美男俳優のスタンダードの高さが伺えて興味深い。しかし、この法廷ミステリ映画を一層味わい深くしているのは何と言っても、チャールズ・ロートン演ずる弁護士ウィルフリッド・ロバーツと、エルザ・ランチェスター扮する看護婦の存在。彼らの品のあるユーモアが息詰まる裁判劇の絶妙なアクセントとなっている。勿論結末の二転三転する意外さも大きな売りであろうが、ワイルダーのキメ細かい配慮の行き届いた緩急自在の演出に是非とも酔いしれて頂きたい。コレを「つまらない」「退屈」とか評するような方とは(個人的に)未来永劫相容れるコトは無いだろう。最後に、確かにこの邦題は…何というか、その、あらぬ誤解を招きそうな印象ではある。センスを疑われても仕方がないであろう。いっそ原作通りにモロ直訳して欲しかった…!!
へちょちょさん 10点(2003-02-06 18:42:21)(良:2票)
75.まあ確かに結末は話したくないね。そうすると途中も話したくないので書くことがなくなりますね。
デフォルトモードさん [DVD(字幕)] 10点(2009-01-23 18:12:26)(笑:1票)
74.《ネタバレ》 まず、この作品の魅力を完璧に支えたチャールズ・ロートン。右目の肉で挟むメガネ、ペースを持ってく語り口、看護婦との関係。ワイルダーのキャラ付けの巧みさが存分に生かされていて、もう、何というか・・・愛らしすぎる。んで、もう一つの魅力は何といってもアレ。そう、例のアレ。ロートンの「うまくいきすぎだ」の言葉で少し早めに気付かせるが、実はさらに一転。一流のサスペンス脚本を一流のコメディ演出で語る。世の中におふざけアクションやおふざけサスペンスは確かにいくらでもある。だがここまで緊迫感を損なわず気楽に楽しめる作品は他に見つけることができない。“映画は娯楽だ”とは言わないが“娯楽も映画”だ。娯楽映画の最高傑作にして、映画の最高峰に位置するこの作品に10点以外つけるなんてことが出来るはずもない。
stroheimさん [DVD(字幕)] 10点(2006-04-15 04:43:41)(良:1票)
73.ここのページを見て騙されると知っていたのにあっさりと騙された。すごい。
KINGさん 10点(2004-06-08 22:23:03)(良:1票)
72.文句なし。そのシナリオに脱帽。
じょんさん 10点(2003-04-07 10:27:01)(良:1票)
71.弁護士のチャールズ・ロートンは「人生は42から」ではにこやかな実直な執事だった。ここでは病気上がりの頑固でおちゃめな役。いずれもインパクトのある魅力的な人だった。未見の人のために詳しくは言えないけど、マレーネ・デートリッヒには驚かされる。脚本が巧みでセリフはユーモアがあって最高。ビリー・ワイルダーの脚本、演出ともいつも感心させられる。普通こういう法廷ミステリーは一度見ると面白さは半減するものだが、これに限っては何度見ても面白い。これはただのミステリーではなく、ユーモアのある会話や上質の演出、俳優の魅力など全てが傑出しているからです。
キリコさん 10点(2003-03-01 17:28:09)(良:1票)
70.参りました!!これほどの作品を作られては、もう何も言うことありません。文句なしに10点献上。お見事!!
カテキン・スカイウォーカーさん 10点(2003-02-24 15:00:58)(良:1票)
69.演技、小道具、ストーリーテリング、全てが最高!!この映画でワイルダーを知りました。
たかさん 10点(2001-09-15 21:44:28)(良:1票)
68.《ネタバレ》 素晴らしい作品でした。完璧。大オチではうなされたし、その前の小オチでさえこっちは驚かされたのに。脚本最高。演技も弁護士ウィルフリッド卿のユーモアと尊大さは素晴らしいし、妻役のクリスチーネの熱演にはこちらも引き込まれました。邦題が情婦になったのに感心。今更の初見だったけど、大当たりで気分が良しです。
タッチッチさん [DVD(字幕)] 10点(2018-07-26 19:34:28)
67.完璧なシナリオ、程よいコメディー要素もあり、これを超えるサスペンス映画はない。
てれってれーRさん [DVD(字幕)] 10点(2017-07-16 20:33:50)
66.役者、配役、シナリオ、ユーモア、そして最後のオチ。最初の20分で笑わせてもらって、そこからはもうあっという間の2時間でした。法廷映画にとどまらない、サスペンスの名作と言えるでしょう。こんな作品を今まで知らなくて観れて、本当にラッキーな気分だ!
SUPISUTAさん [DVD(字幕)] 10点(2016-12-17 21:11:11)
65.史上最高のサスペンス映画と言われる本作をようやく鑑賞できた。ひとえにツタヤ札幌新琴似店に感謝したいm(_ _)m今まで探せど探せどレンタルで見つけることができなかったのに2本もあった(≧∇≦)

そしてその作品は…、期待の遥か上をいくものであった。いくつもの奇跡が重なってできたような気もするが、できるべくしてできた作品のような気もする。
56歳ディートリッヒ(殺人を疑われた男の妻)の輝き、タイロン(殺人を疑われた男)の2枚目ぶり、チャールズロートン(正義の辣腕弁護士)の魅力をさらに際立たせるエルザランチェスター(弁護士にお付きの看護師、弁護士の嫌味なんて全く介さない強き機転のきくキャラ)。
ビリーワイルダーは手腕を発揮しまくり。登場人物を豊かに表現するだけでなく、ときにコミカルに、ときに頑なな正義を、スクリーンにこれでもかと。
そして脚本…。お見事。

ラストについてここに書かないと映画に誓った。どうあがいても予測不能だということだけ。完全にやられた。

どの映画とも比べない。ユージュアルサスペクツとは特に絶対に比べない。どちらも大好き映画だからだ‼️
JFさん [DVD(字幕)] 10点(2015-07-26 00:02:00)
64.これまで観た法廷ものの映画の中で、機智にとんだセリフ、緊迫感といい最高の映画でした。本当に映画っていいものですね。
cogitoさん [DVD(字幕)] 10点(2014-07-28 19:30:28)
63.本サイトでの高評価でこの作品を知りましたが、予備知識無しで見ることができた私は本当に幸せ者だと思いました。セリフも演出もセンスが光っています。サスペンス好きの人をはじめ、もっと多くの人に見て欲しい映画です。
川本知佳さん [DVD(字幕)] 10点(2014-05-18 01:17:51)
62.《ネタバレ》 アガサのナイル殺人事件から 本作を知り 皆様の超高評価をみてDVD購入し鑑賞  いやぁ良かったよ 何がって?こんな「スゴイ」映画を知らないまま人生を過ごしてしまうところだったから(本サイト・素晴らしいレヴューワーの皆様に感謝です)  ある意味この邦題でふるいに掛けられて観る人が絞られてるような  確かにちょっとな邦題だけど マレーネの冷たい表情の中にある「熱い情」は、確かに存在するわけで  当時はこの邦題でもよかったんではないか と  逆に半世紀以上たち今我々のほうが考えすぎてる気が  ま、ワタシもそのくちですが(苦笑)  ハイ監督わかりました、誰にも結末はしゃべりません!   でもほんといいですよ、おススメ致します!!
Kanameさん [DVD(字幕)] 10点(2012-04-17 08:33:42)
61.《ネタバレ》 全く古臭さを感じさせず、個性的なキャラと無駄のないストーリー展開で終始釘付けでした。

ラストの怒濤の展開も、ここまでお腹いっぱいにしてくれたら大満足、御馳走様って思いでした。

ミステリーの女王アガサ・クリスティの原作を、名匠ビリー・ワイルダーが映画化すると、これだけの素晴らしい作品になるのですね。

本当に良い映画を観たなぁ~という感じ・・・これ名作だわ。

ぐうたらパパさん [インターネット(字幕)] 10点(2012-04-10 19:14:09)
60.愛嬌ある古だぬきと看護婦のやり取りで掴みはOK、法廷劇はそれだけでも楽しめるのだが、二転、三転のどんでん返し。締め方も実に良い。
長谷川アーリオ・オーリオさん [DVD(字幕)] 10点(2012-03-20 10:59:32)
59.《ネタバレ》 扱っている事件はそんなに大きいものではないのに、無駄がないストーリーでどんどん引き込まれていった。各キャラも個性があり、特にじい様弁護士の言い回し、行動には非常に面白くて好感がもてる。途中ゲームの「○転裁判」を観ている感じで普通に楽しめる感じでしたが、10点をつけられたのはもちろんラスト。こんなに素晴らしいどんでん返しにあったのはホント幸せを感じます。締め方も後味悪くなくスッキリしていてとても良い。ブランデー、葉巻は控えて長生きしてください。
とむさん [DVD(字幕)] 10点(2012-03-09 01:15:48)
58.「情婦」という言葉の意味を、辞書で調べてみた。
辞書によると、“男の情人である女”、“色女”とあり、あまり良い意味合いではない。

アガサ・クリスティの原作の原題が「Witness for the Prosecution(検察側の証人)」であることに対して、この邦題が作品にふさわしいかどうかには、いささか疑問が残る。

ただ、この映画で描かれる“女”の愚かしさ、そして儚さを何とか表現しようとした時、「情婦」という言葉は、決して意味合いが一致するとは言えないが、ある視点から捉えればあながち外れてはいないのかもしれないと思った。

ビリー・ワイルダー監督が、エンドクレジットでわざわざ結末の「他言無用」を掲げていることが、この上なく理解出来るほど、ラストの顛末が総てだと言える映画だった。

古い映画らしく、全編通してカメラワークの動きが少ない淡々とした法廷サスペンスが展開される。
この淡々とした法廷サスペンスに、どれほどの“驚き”が含まれるものだろうか。
疑心暗鬼な思いが大いに膨らんできた頃、ビリー・ワイルダーが他言を禁じた「結末」が訪れた。

いや参った。素晴らしい。“驚き”に対して充分に構えた上で、それでも驚かされた。

素晴らしいのは、その衝撃の展開においても、映画のテンションが劇的に転じるというわけではなく、一貫して淡々としたままであるということだ。
場面も変えず、登場人物の台詞のみでこの作品の核心である衝撃を表現し切っている。
「結末」を得ると、それまでの淡々とした展開も、敢えて観客に感情の焦点を絞らせない深い計算によるものだったのだと思い知る。

アガサ・クリスティの原作の高尚さもさることながら、ビリー・ワイルダーの卓越した映画術が如実に表われた結果だと思う。

「真実」の表と裏、男と女の愚かさと切なさ、そして、それらを総て含めた人間の感情の妙に溢れた結末に身震いした。
中盤、深夜の鑑賞には堪え難い眠気に包み込まれそうになったが、用意されていた顛末によってそれは一気に消し飛んだ。
更には、観終わった直後に再びクライマックスを観直してしまった。

ようやく涼しくなってきた秋の夜長、襲ってきた睡魔を見事に返り討ち、「映画鑑賞」の本質的な充足感と幸福感を与えてくれたこの映画は、「名作」の名に相応しい。
鉄腕麗人さん [DVD(字幕)] 10点(2010-09-12 10:25:22)
57.《ネタバレ》 DVDをレンタルしたのに続いて、2回目の鑑賞。さすがに最初の時のような驚きはありませんが、随所に見られる小道具の使い方のうまさを堪能できます。ミス・プリムソールの存在も大きい。まあ、これを最後までミステリものだと思って見たら、それほど評価は高くないかもしれません。しかし本作の真価は、法廷ものだと思っていたら、最後に男と女の激しい憎悪の物語に転換するところでしょう。さらにヒューマンな締めくくりでダメ押しです。それでこそ素晴らしいどんでん返しと言えましょう。ディートリッヒはもちろんですが、嫌味な男を演じたタイロン・パワーも好演でした。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 10点(2010-08-16 19:28:37)
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【点数情報】

Review人数 314人
平均点数 8.44点
010.32%
110.32%
200.00%
300.00%
441.27%
582.55%
6134.14%
73310.51%
87724.52%
910132.17%
107624.20%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.94点 Review34人
2 ストーリー評価 8.79点 Review43人
3 鑑賞後の後味 8.78点 Review41人
4 音楽評価 6.10点 Review20人
5 感泣評価 4.50点 Review16人
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【アカデミー賞 情報】

1957年 30回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞チャールズ・ロートン〔男優〕候補(ノミネート) 
助演女優賞エルザ・ランチェスター候補(ノミネート) 
監督賞ビリー・ワイルダー候補(ノミネート) 
音響賞ゴードン・ソーヤー候補(ノミネート) 
編集賞ダニエル・マンデル(編集)候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1957年 15回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ドラマ部門)マレーネ・ディートリッヒ候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)チャールズ・ロートン〔男優〕候補(ノミネート) 
助演女優賞エルザ・ランチェスター受賞 
監督賞ビリー・ワイルダー候補(ノミネート) 

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