記憶の棘のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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記憶の棘

[キオクノトゲ]
Birth
2004年上映時間:100分
平均点:5.41 / 10(Review 27人) (点数分布表示)
公開開始日(2006-09-23)
公開終了日(2007-01-05)
ドラマミステリーロマンス
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タイトル情報更新(2019-07-13)【イニシャルK】さん
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監督ジョナサン・グレイザー
キャストニコール・キッドマン(女優)アナ
キャメロン・ブライト(男優)ショーン少年
ダニー・ヒューストン(男優)ジョゼフ
ローレン・バコール(女優)エレノア
アリソン・エリオット〔1970年生〕(女優)ローラ
アーリス・ハワード(男優)ボブ
アン・ヘッシュ(女優)クララ
ピーター・ストーメア(男優)クリフォード
テッド・レヴィン(男優)コンテ
カーラ・シーモア(女優)コンテ夫人
日野由利加アナ(日本語吹き替え版)
横島亘ジョゼフ(日本語吹き替え版)
鳳芳野エレノア(日本語吹き替え版)
斎藤志郎クリフォード(日本語吹き替え版)
滝沢久美子(日本語吹き替え版)
相沢恵子ローラ(日本語吹き替え版)
日下由美クララ(日本語吹き替え版)
脚本ジョナサン・グレイザー
ジャン=クロード・カリエール
ミロ・アディカ
音楽アレクサンドル・デスプラ
編曲アレクサンドル・デスプラ
撮影ハリス・サヴィデス
配給東芝エンタテインメント
特撮ダブル・ネガティブ社(視覚効果)
その他アレクサンドル・デスプラ(指揮)
あらすじ
ある日突然、最愛の夫ショーンを失ったアナ。10年後、彼女は亡夫の記憶を捨て去るべく婚約する。しかし、その彼女の前に突然現れた一人の少年ショーン。彼は、自らをアナの亡夫ショーンの生まれ変わりだと言うのだった。少年の言葉に戸惑いを隠せないアナだったが、次第に過去の記憶に心を乱されていく…
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1.《ネタバレ》 パーソナリティ障害のダメ人間を描ききった大傑作。悪魔的なまでに人間心理の深い部分に触れているのだが「分かる人には分かる」といった描き方なので一般ウケはよくないかもしれない。外見とはうらはらに未成熟で馬鹿な主人公アナが、異常に思い込みの強い少年の大胆な行動に翻弄される。婚約者、母親、姉妹の振る合いを見る限り社会的にはともかく心理的にはみな上手く大人になれていないタイプ。そんな親と環境に自分自身でいることを否定されて育ってきたとおぼしきアナも終始思い込みだけで行動している。気持ちに余裕が無く自分をケアすることに手一杯で人の立場を斟酌できない彼女を「私の話わかりづらいわよね(原語ではsorryの一言だが)」という短いセリフでさりげなく表現する知的な脚本がたまらない。子供に暴力を振るう婚約者の本性(彼の幼児性の現れだ)を見てもその問題を直視せずにごまかしてしまうアナの愚かさ。最後に至って少年だけははっきり成長するのに、そんな彼女と周りの大人は誰一人として成長できずに終わるという考えさせられるプロット。脚本、配役、演技、カメラ、演出、編集、どれをとっても申し分なしの100点。無駄なカットがないうえに行間に語らせる非言語的コミュニケーションの巧さ、?と思うシーンも後にはその意味がきっちり読み取れるようになっている構成の妙が素晴らしい。登場人物の心のありようを丁寧に読み解いていくと心理劇としての矛盾もほぼ見あたらなく細部までしっかり構築されている。本筋に関係ない部分は大胆に見る者に判断を任せており、監督の「客の理解力を信じている」姿勢が嬉しい。そしてこの映画を読み解くのにオカルト的解釈はまったく必要ない。更に素晴らしいのが複雑な心の動きを役者の表情と音楽で伝えきるセンス。心臓の鼓動を元にしたテーマ曲は画面と丁寧にシンクロしており、時に現実音と錯覚させるトリックが付されている。対位法を多用しているのも心地よい。ここらへんはPV出身の監督のキャリアが最大限活かされているように思える。エンドクレジットでかかる子供のコーラス曲は名曲で「銀河ヒッチハイクガイド」のテーマ以来の衝撃をうけた。生涯で最高クラスの一本。
皮マンさん [DVD(字幕)] 10点(2015-04-29 12:19:59)
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【点数情報】

Review人数 27人
平均点数 5.41点
000.00%
100.00%
213.70%
3414.81%
4622.22%
5414.81%
6311.11%
7414.81%
8414.81%
900.00%
1013.70%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.75点 Review4人
2 ストーリー評価 5.80点 Review5人
3 鑑賞後の後味 5.20点 Review5人
4 音楽評価 8.75点 Review4人
5 感泣評価 6.00点 Review2人
chart

【ゴールデングローブ賞 情報】

2004年 62回
主演女優賞(ドラマ部門)ニコール・キッドマン候補(ノミネート) 

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