2.キッドマンがなぜ「ちりちり頭の猿」に惹かれるのかがわからない。「ゴルフウェアを着た猿」がいい奴なのか、悪い奴なのかもわからない。「奥様は魔女」を本当の魔女がリメイクする、というメタ映画な作りは面白そうだけど、全然生きてない。■これはもしかしたら、「奥様は魔女?ケッ」という作り手の悪意みなぎるブラックかつ反ハリウッドな作品ではないかとも期待した。「(略)猿」にかけた魔法が効きすぎて、やたらいい奴になってしまうあたりの、全く笑えない嫌~な感じとか…。■で、結局は大失敗した普通のコメディ。適当にCGの見せ場を作って、エフロン印の会話をちりばめたごくつまらないハリウッド映画。それを「ウィル・フェレルという名の猿」がさらにひどいものに仕立て上げる。だって、あのキュートなニコール・キッドマンと「80年代からやってきた猿」とのキスシーンなんて、あなた、観たいか?■あのキュートなニコール・キッドマンに1点。