12.これ映画館で見てたらショックだよ。コアなファンに対してあまりにも酷い仕打ちですね。とにかく酷かった。まだ見ていない人には是非この“壮大なお金の無駄遣い”のお手本を見て欲しい。続編映画としては史上最低。前作と切り離して見ても大愚作である。前2作が傑作とも思わないが、それでも作品としての形(意図の有る脚本)がきちんと出来ていた。せっかくの人気シリーズを最低シリーズへと突き落としてしまったのが残念。
最大の痛手はキャスティングである。エドワード・ファーロングの降板は痛いね~! 相当痛いよコレは。前作と比べて面影が全然違う。
リンダ・ハミルトンの出演拒否も痛すぎる(作品を見て彼女が断る理由が分かった)。それにしてもサラ・コナー、簡単に片付けられましたね~。死んだんだって!アハハハハ。当然の事ながら回想シーンでの登場も有りません(肖像権の問題)。
クリスタナ・ローケンにしても大作は初めての若い役者ですから少し堅いですね。初々しい演技です。
肝心の作品の中身ですが、シナリオは酷いです・・・。バイクでコケて偶然転がり込んだ所が幼なじみの勤める動物病院ですか・・・。しかもその父親がサイバーネットの重要人物なのです。ハァ・・・。世界は狭いんですね。
初っぱなでシュワが派手なサングラスをかけるシーン(寒すぎる!)を見た時に嫌な予感がしたけど、その予感は悲しくも的中しました。この後も変なギャグをチョコチョコと入れるのですが全てスベッている。
序盤のカーチェイスにしてもカット割りが異常に多いので見づらい。これなら80年代の刑事アクションの方が数段上である。
視覚効果にしても代わり映えしない。前回は液体金属に驚いたものだが・・・。ちょっとCGに頼りすぎてますね。前回のガトリングガンの乱射シーンやヘリコプターでの襲撃シーンのように実写とCGを合成したり、あるいはミニチュアやクリーチャーを駆使しないと迫力がでません。アクションシーンのリアルさは、前2作の方が上です。
ターミネーター同士のバトルシーンにしてもイマイチです。重量感の有るバトルシーン?、歳とって動きが遅くなっただけですよ。
ラストのオチにしてもベタすぎる。結局地球を廃墟に戻しましたね。SFは大好きなジャンルなので“矛盾”に関しては何も言いません。が、この内容はチョット・・・、あまりにも酷すぎる。