2.いろんな小ネタ(シュール系)を混ぜ込むこういうタイプの演出が楽しいという人もいるのだろうか。この監督のギャグセンスは何もかも空回りのダダ滑り。
作り手が面白い(と思ってる)ネタを詰め込んだスクラップ帳をそのまま語り手の好き勝手なノリで見せ続けられていく感じ。
お笑い芸で例えるなら、自分のとっておき自信の持ちネタをとにかく全部見せたいがために口からツバを飛ばしながら聴き取れもしないくらい早口で捲くし立ててオチも不可解なまま「続きましてぇ~」と客をガン無視して独演会し続けている。
つまらない芸人の中でも特に忌み嫌われる最悪の芸風。
劇中のくだらないギャグの数々(セリフや風景などの細かい小ネタ演出)の速射砲のごとき連発はその1つ1つを受け手に味わってもらおうとする事すらハナから放棄している。
それらのネタ1つ1つを見る側にしっかり咀嚼させて感想を抱く暇すら与えず、自己満足なギャグ演出をただただ披露していくだけ。
面白い(と思ってる)ネタをひたすらマイペースに披露してマスターベーションしてるだけのこの監督には映画「キングオブコメディ」の主人公を思い出す。
声を張り上げ終始イライラ怒っているだけのヒロイン麻生にも魅力も愛嬌も感じられずミスキャスト。