1.《ネタバレ》 個人的に「月に囚われた男」で1人芝居かつ1人二役をやってのけたサムロックウェルが好きだったので、この映画で彼がアカデミー賞の助演男優賞をとったこともうれしく期待値高め設定で鑑賞。
結論からいえば「そうだね、うん、サムロックウェルの名演技が見れてよかったよ」程度の映画である。
特にサムロックウェルが、ヤケドして入院した病室で、窓から突き落とした男にオレンジジュースをおごってもらってシクシクするところは印象的だった。
でもそれ以外に何かグっとくるものがあるかといえば特になく期待値を大きく下回った。
イライラしている人たちをこれでもかこれでもかと見せ付けられて、胃もたれするな映画。上映時間の8割はイライラしてる人たちのイライラしてる場面ばっかりである。
「広告出したのはオメーか!」
「ホモはむかつくんだよー!」
「このウサギの置物ぶっこわしたるわ!」
「車かしてくんないならいいわよ!」
「あの娘、くさいわね!」・・・・
見てるこっちも
「さっきからイライラしてる人間ばっかで、いい加減飽きるわ!」となり、オチのフワっとした終わりかたに「もっとエッジはっきりさせぇやゴルァア!」
ってイライラする映画だった。