1.いくら藤岡弘が熱演をしたところで、日系二世の俳優が全員トホホな演技をしているが為にこの作品はすでに終わってます。ちどり役の派手な顔をした女優の気の抜けたセリフ回しに始まり、雪山を歩くカップルの「ほら、見てごらん。あんなところに洞窟があるよ...」と棒読み。そして寿司屋の板さんの妙なテンション....こんな中に藤岡弘の濃厚な顔と演技を滑り込ませたらそりゃ、ないでしょ。不必要な相手役の記者の語りは常に挿入されてて、言わんでええ事を言ってるし。ただ、この作品にもいいところはあります。冒頭で戦国時代でのシーンがラストでは舞台が変わってまったく同じシチュエーションにデジャヴュのようにオーバーラップするシーン。そして悲しい結末これだけで十分だったのに要らないことをしたがために....藤岡弘のセリフを通訳する板さんが昔の言葉を「方言が強すぎてわからない」というセリフは笑えましたけどね。