1.《ネタバレ》 ジェーン・フォンダ、アンナ・カリーナ、カトリーヌ・スパークと、相変わらず監督のロジェ・ヴァディムは女優選びのセンスが良い。
美女を作品にかき集めることにかけてはセンスと力があるが、それらの女優を魅力的に映すことができるかに関しては、疑問符が付く。
この作品に限らず、ロジェ・ヴァディム監督は、美しき女優を美しく撮ることが下手である。
美しい女優を自らの作品に出演させる手腕を持っていればこそ、余計に残念だ。
内容は、何ら脈絡がなく、男女の出会いと情事をひたすら綴っていく。
ただワンパターンに男が下心丸出しで女を口説き、女は嫌々言いながら最後は身を委ねる。
そしてことが終わった後には、女は逆に男に対して愛を求めるのだが、男の方はことが終わった途端、さめてしまう。
そんな幾つかのお話を、数珠つなぎにして一本の映画にしただけの内容で、はっきり言って物足りない。
でもまぁ、出てきた女優の中では、ジェーン・フォンダが一番綺麗だったけどね。
本作の後、ロジェ・ヴァディム監督は、ジェーン・フォンダと結婚したわけで、そういう意味では悔しいけどね!