1.《ネタバレ》 ミッドウェイ海戦をほぼ史実をなぞる形で米国側から描いた作品だが、
一言でいうと、米軍艦爆乗りが日本の空母に爆弾命中させてうおおおおおーって叫ぶという
シーンに象徴されるように、いかにもなアメリカ(の勝利を描いた)映画と感じた。
その後の両国の未来に大きな影響を与えたこの戦闘のキーになる部分として、
当初劣勢であった米軍側の知力、精神力が大きかったことを強調し、
決定的場面での微妙な時間的偶然性が果たした役割は触れられている程度。
テンポはいいので飽きさせられることはなかったが,CGによる戦闘シーンが
時間をかけてしつこい程で、迫力はあるがやや画面が過密で五月蠅い印象であった。
米軍機のごつい重量感、零戦のヒラヒラ感はよく出ていたと思う。
人間描写はやや平板な印象であったが、特に豊川悦司ら有名邦人俳優以外の日本側キャストが日系3世、4世のようで、
当時の日本人の話し方や所作としては違和感を感じた。また日本側の雰囲気が終始妙に暗く、当該海戦前はまだ連戦連勝の頃で、むしろ驕慢な感じであったとの雰囲気も感じられなかった。