8.これはもはや映画ではないな。プロジェクターの色彩調整用のビデオかと思った。
色彩美と形式美とアジアンテイストを濃く煮詰めて、味の分からない外人に「ほら美味しい中華料理でしょ。」といいながら、食わせたような映画だ。
グリーン・ディスティニーが賞を取ってから、方向性がおかしくなった。
竹林での格闘シーンもグリーン・ディスティニーのパクリだし。
チャン・ツイィーはぞっとするほど美しく、金城もかっこいいのに、肝心なスートリーがピヨピヨ。まだ「HERO」の方がましだった。これだけ泣けない悲恋物も珍しい。
30分で終わる話を映像美へのこだわりで引き伸ばしただけ。
初恋の来た道>グリーン・ディスティニー>HERO>LOVERSとだんだんひどくなっていっている。
衣装や風景の色づけに手間ひまかけるのなら、脚本に気合を入れて欲しい。
全篇プロモーション・ビデオのようなこれを果たして映画と呼んでいいのか。
「ワンス・アポンナ・タイム・イン・チャイナ」シリーズの圧勝です。