8.どうも日本映画は金をつぎ込むと、視点の数や枝葉の話までつぎ込むという非芸術的というか、貧乏性なところがある。それと副題は間違っている。YAMATOじゃないよ。船はTHE YAMATOね。 【シン】さん [地上波(邦画)] 4点(2014-11-25 00:15:39) |
7.戦艦大和の沖縄出撃は太平洋戦争末期の投げやりな作戦の象徴だと思っています。劇中「一億総特攻のさきがけ」という台詞(これは史実のようです)がありましたが、大本営は本気で一億人を特攻させるつもりだったのか。乗組員の立場から無謀な作戦に対する抗議的な声が少しは挙がっていましたが、長嶋一茂が詭弁で鎮めてしまいました。常々言ってることなんですが、現場で意見を言い合うシーンに力を入れても問題の本質は見えて来ない。軍人は命令に従う以外に道は無いのですから。作戦を立案した方々を描いて欲しいです。戦場の悲惨を見せて反戦気分を煽るより、根源的な誤謬を洗い出して欲しいです。ステレオタイプの表現しか出来ないこの監督にはハードルが高すぎる要求なんですけどね。「宇宙戦艦」の方が圧倒的に馴染みが深い船ですが、アニメでは伝わらないスケール感が実感できたのは収穫でした。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-07-21 14:49:07) (良:2票) |
6.《ネタバレ》 反町出た時点でもう違和感。 セットに違和感。 これは邦画が好調な今、かない痛い感じが自分はしましたね。 もうこの技術力と作成費の違いが痛々しい。 キャスティングは興行収入を考えた部分があるんでしょうがアンバランスと思った。 硫黄島が非常にプレーンな印象に対してこれは嫌な脚色が感じられるのは、原作とは違うのかも知れませんが不本意に映るのでは無いでしょうか。 やはりお金・興行・社会を気にするあまりに不自由になってしまったのではとあえて苦言を言いたいです。 【森のpoohさん】さん [地上波(邦画)] 4点(2011-03-25 10:02:07) |
5.もの凄い不謹慎ですが、大和の乗り組み員なんかどうだっていいんだよー!大和が観たいんだ!もっとカメラさんひいてー!と思ったのは俺だけ? 【Yoshi】さん [映画館(邦画)] 4点(2008-03-10 00:43:36) |
4.《ネタバレ》 太平洋戦争という日本人であれば誰しもが最も神経を使う題材を扱うにあたって、先ずヤク中の角川春樹&「北京原人」の佐藤純彌という無能コンビを抜擢したのがそもそもの間違い。佐藤純彌という監督、「新幹線大爆破」や「証明シリーズ」の時から一貫して感じるのは、題名から期待する方向には絶対に行かず、あり得ない偶然に頼るだけの行き当たりばったりのストーリーしか描けないということ。今回も才能の無さがあらゆる所で垣間見える。殆どの観客は、現代のシーンなど必要ないと考えるのではないだろうか。それも実に長くてくどい、こういうのを”感動の押し売り”と言うのだ。本当に実力があるのであれば戦時中だけで勝負できる筈、やるとしても「タイタニック」の短さが鉄則だろう。戦時中のストーリーも実に「はい編集しました」みたいなバラバラ感が目立つ。ストーリーに流れが無いのだ、戦争の進行は記録フィルム、決まったセットの上での役者の演技、そして敵がいるように思えない戦闘シーンとブツ切りでまた次のシーンへと移っていくのを繰り返すだけ。そもそも大和が題材なのに、あの艦長の出番の少なさはなんだ。艦長不在で大和、または太平洋戦争を語られても重みなど無い。評価出来るのは最後の戦闘シーン、ハリウッドや韓国映画に触発されてか、ようやく他に出しても恥ずかしくないレベルに達していた。ただ人間がバタバタ倒れていくシーンは良いとしても、戦闘機のCGについてはもう一頑張り欲しかった。結局、近年東宝が創った糞戦争映画と比べ、戦死した方々に対する尊敬の念が感じられるし、真面目に創っているということで評価する。 【まさサイトー】さん [DVD(字幕)] 4点(2006-11-06 22:35:44) (良:2票) |
3.《ネタバレ》 それぞれのエピソードが中途半端でどうにも流れが悪いから、山場もなんか強引でぐだぐだなカンジになっちゃってるような。特撮とかセットはよく出来てると思うけど、物語が散漫で構成が悪すぎだなぁ、と。あと、役者がちょっとなぁ。演技云々じゃなくて、反町とか獅童とかが出てくると、それだけで画面が軽くなるような気がする。イメージの問題なんだろうけど。ただ、戦争というか戦場の悲惨さ、っていうのはそれなりに伝わってきた。死に様が痛そうだし、「やだなぁ戦争って」という漠然としたイメージをもたらしていた。こういう点は、単に派手な特撮の産物じゃなくて狙いなんだろうから、そこだけは評価できるかな。 【zinny07】さん [DVD(字幕)] 4点(2006-10-25 04:13:12) |
2.《ネタバレ》 『戦艦大和ノ最期』(吉田満著)は、吉田自身、大和でも哲学書を読んでいたような学徒兵であったことを反映してか、同じ学徒兵にやや関心を集中している印象です。・・・それに対して、この映画の原作、辺見じゅんの『男たちの大和』は、大和に乗り込んだ一人一人の兵士に丁寧に取材して、それぞれの兵士の大和での状況、戦後の人生を描こうとしています。・・・・・角川春樹らは、大和をだしに使って、日本版タイタニックを作って儲けたかったのでしょう。映画の基本的な組み立ては、すでにどなたかも書いていましたが、タイタニックそのものです。「日本で沈んだ一番でかい船は何かなぁ、そうか大和か、じゃぁ、大和でタイタニックみたいな映画を作ってみよう」という腐った動機がうかがえます。・・・その意味では、最低の映画です。本当なら1点とか2点を付けたいところです。・・・・・・とはいえ、戦争の悲惨さ、無意味さについて、実際に、考える機会を与えてくれている、という状況をみる限りでは、それなりに良い映画だったのかもしれません。原作に少し救われたのでしょう。・・・・・・・中身としては、監督の演技指導がきちんとできていないのか、それとも役者自体がどうしようもなく下手なのか、それともただのパニック映画を作りたかっただけなのか、、、、、オーバーなアクション、感情表現、、、、、ただ叫んでいるだけの連続などなど。とにかくみんな泣きすぎだし、仲代達也でさえ、なんて下手なんだと思わせてしまうほどでした。・・・・とにかく、映像からも、音楽からも、役者の演技からも、死と隣り合わせの日常を生きているという緊張感が全く伝わってきませんでした。・・・・一茂は、素人であるためか、過剰な演技がなく、また神妙に緊張している様子が、かえって臼淵大尉の死を前にした緊張感と心の静寂を表現できているようで、兵士の中では唯一許せる印象でした。・・・・・・・・とはいえ原作にはない、兵士に叫ばせるところは、「学校へ行こう」そのものだし、一人甲板でハーモニカを吹く様子はなんというか、、、、。 【王の七つの森】さん [DVD(邦画)] 4点(2006-09-12 12:37:51) |
1.《ネタバレ》 映画としては散漫で構成が悪く、それぞれのエピソードに流れがきちんと存在していないためにダラリとクライマックスに突入しちゃったな、って感じがします。特撮はまあよく出来てる方だけど、敵戦闘機のヘンにアップになったショットが多用されてるのはなんでかな。戦艦の映画かと思ったら甲板の映画だね、こりゃ、とか。えーと、まあ、そういう映画的なアレコレは書いて問題ナシでしょうが、中身に関してアレコレ書きづらいというか、こういう映画って中身について批判を許さない、みたいな雰囲気が漂ってるのがどうもねぇ。でも、思った事ハッキリ書きましょう。ヒロイズムとセンチメンタリズムでコテコテの、古臭い戦争映画。なんにも進歩してません。今の日本の繁栄は、大戦で犠牲になった人々の歴史の上に成り立っている、それはもうなんの否定もしません。ですが、彼等の死がこんな形で尊いものとして純化されてパッケージされて、それで思考停止しちゃってちゃダメだと思います。少なくともあれだけの犠牲を出さなければ今の日本はなかった、なんて事は決してない筈です。大和や各戦地、空襲や広島や長崎、多くの犠牲者が出たからこそ、今、繁栄してるって訳じゃないでしょう。戦争そのものを見つめないで、戦後から見た、何もかも過ぎ去ったものとしての視点でしか成立してないのが日本の戦争映画なんじゃないでしょうか。なんつーか、結局気持ちをどこにもぶつけられずに自分の胸をどんどん叩くようなものでね。60年経ったって、なーんにも解決なんてしてやしない。 【あにやん🌈】さん [DVD(邦画)] 4点(2006-09-10 01:23:27) (良:4票) |