1.ヘヴィメタやロックの良さがわからない人でも、
彼らの生き方を中心に描いたドキュメントなので、問題なく鑑賞できると思う。
ひたすら夢を追い続けるという彼らの姿勢に共感したい部分はもちろんあるんだけど、
実際にこれ、家族とかは大変だよね。彼らの姿はほとんど出てこなかったけど。
自分の好きな道を突き進むということは、犠牲にしなければならないことも多く、
決していいことばかりじゃないんだよね。本作を見た限りでは、自分に対しても、
また周りの人間に対しても、「根本的に甘えてるよな」というシーンが何度も見受けられた。
大人としての責任をしっかり果たし、もっとがむしゃらにストイックにがんばっていれば、
素直に共感できたんだろうけどね。子供までいる大の大人が自分の夢を追うばかりでは、
己のエゴを貫き通しているだけ、意地になっているだけ、という見方もできる。
でもこうやって映画にまでなったんだから、とりあえず夢の一つは叶えたといっても
いいんじゃないの? 彼らを支えてきた家族や周りの人間、ファンの人たちには、
「良かったね」という言葉は送りたいよね。