1.《ネタバレ》 さすがに全く理解できなかった。
普通の映画とは異なるため常人には製作できないという点は認めるが、本作のような映画ははっきりいって苦手である。
本作においては、この世、あの世、現世、前世といったものを超越しているようだ。
“死”というものは終わりではなくて、“自然”に帰るようなものなのかもしれない。
ハリウッド映画では作ることができない、タイ映画だからこそ作れる境地か。
唐突に挿入されている、現世に絶望しているような王女が何もかも捨て去り、自然(川)と一体化していくシーンも象徴的となっている。
本作を見れば、現世の苦痛といったものが軽減されるかもしれない。
それにしても、点数は付けにくい映画。
見る人によっては満点なのかもしれないが、自分のような若輩者には高い点数はまだ付けられない。
自然を眺めて、その中に美しさを見出せる人には向いているかもしれないが、残念ながら自分は都会に毒されてしまったか。