7.《ネタバレ》 観るきっかけとなったのは俳優の演技が見たかったからなのですが、
何でも出ちゃあいけないでしょう。J・ラッシュ(笑)
でも他にやりそうな俳優は現在いませんよね・・
J・フェニックスもうまいんですがアカデミー賞他ノミネートされた(てゆうか常連)
ラッシュの演技は普遍的でもあります。
いつもうまいからこれも普通ですね。
ただ「シャイン」は映画自体が感動作でしたからよかったのですが、
「エリザベス」もまあよかったけど他はぱっとしない・・
これは久々の主演でしかも史劇っぽいからハマリ役かなと期待したのですが、
もとからうさんくさい演技ですからはまってはいるもの・・
まあパチーノがやってたとしてかなり濃いでしょうから他にいないでしょう(爆)
俳優は悪くはないが作品にクセがありすぎるということで、
次回のスピルバーグのテロ映画でのモサド役のラッシュに期待大!
配役であと気になったのはM・ケイン。
もしかしたら一番胡散臭いのは彼かもしれない。
ラッシュが十字架を飲むシーンで終わっていれば作品の価値も上がったかも。
後味が悪くメッセージ性を残すということならばね。
そのあとJ・フェニックスがエクソシストの神父状態(取り付かれた)でしらけた。
かなり下品なそれでいてセリフ回しは品がある困った官能映画を、
コミカルに(途中笑えてしまうところも)面白く描いていたので、
なかなかブラックな作品だとも観ていたので、
ラストに怖さを持ってきてほしかったなぁ・・
なんというかよくわからない人物の物語なのですが、
この時代の宗教は腐敗していることの風刺と、
サド男爵が最期に実は洗濯女のK・ウィンスレットが処女であることを知り、
かなりショックを受けたところと神父ゆえ正直に生きられぬJ・フェニックスが、
その両方を失うショックはちょっと入り込みました。
役者の演技が良いとしかいえない映画かな・・
それとも私が拒否反応を起こしているのかもしれません(笑)
想像の主人公であるK・ウィンスレットを愛したふたりは、
実は彼女こそ存在していたいとしい人だった。
実際のところ彼女はどちらを本気で愛したのか・・
小説の中の主人公になったつもりでいたのかもしれません。
ある意味この男爵は「時計じかけのオレンジ」のような本能を剥奪される人間で、
精神病院の患者もその物語のなかで本能のまま自分も生きられる自由を持っています。