11.《ネタバレ》 私は「シン・ゴジラ(以下「シンゴジ」)」という映画が好きで好きで、劇場に最低でも10回は観に行ったぐらい好きです。「シン・ウルトラマン(以下「シンウル」)」もシンゴジ程では無いですが、かなり好きな映画です。
普段邦画はあまり観ない(散々懲りたので)私ですが、「自分と庵野実写とは相性が良いんだろう」と思っていました。
・・・浅はかでした。上記の2作は、樋口真嗣監督なんですよね。
今回のシン・仮面ライダーは庵野秀明監督。庵野濃度100%の本作は、乗れませんでした。
そもそも仮面ライダーという題材が私には合わないのかもしれません。
私は昭和40年生まれで、6才の頃にウルトラシリーズでは「帰ってきたウルトラマン」が始まり(Q、マン、セブンも再放送で散々観ていました)、仮面ライダーの方は今回の元ネタにもなっている第1作が始まりました。
友人達の間では両方とも常に話題の中心でしたが、私は仮面ライダーよりもウルトラシリーズの方が好きでした。
私の両親が、仮面ライダー第1作の暗ーい雰囲気をあまり好まず、あまり私に見せようとしていなかったのもその要因かもしれません。
今回の「シン・仮面ライダー」を観て、私が仮面ライダーにあまり乗れなかったことをあらためて思い出しました。
以下、ダラダラと。
・予告編を観て、「何だか安っぽい感じがするな」と思った人、正解です。本編も安っぽいです。(これ、庵野監督のこだわりというより、シンウルと同様、単に予算の問題だと思う)
・いくら「バッタを元にした改造人間」だからといって、マスクの後頭部に「BATTA」と書いてあるのは笑うとこですか?
・シンゴジやシンウルの時はキャストの演技が全然気にならなかったのに、今回は特にショッカー怪人達の変な演技が寒すぎる。これが「仮面ライダーらしさ」なのだとしたら、やっぱり私には合わない。
・ライダー1号2号がようやく共闘して、ダブルライダーキックをブラックライダー(だっけ?)に浴びせるまでのシーンは超盛り上がるところだと思うのですが、なんで真っ暗なんだよ!
・本郷猛よりも一文字隼人の方がキャラとして輝いていましたね。
・政府の役人として竹之内豊を出すのはシンウルまででいいよ!あと、政府組二人が最後に名前を明かすシーンも白けました。おっさんオタクはああいう「とりあえず出しときました」みたいなのを一番嫌がると思うよ。