1.《ネタバレ》 スペシャル版第2作。今回はなんとわが地元が舞台という設定になっているが、調べるとロケには来ていないようで少し残念。それは置いておいて、今回も山田(仲間由紀恵)と上田(阿部寛)のとぼけたやりとりは楽しいし、樽の中から死体が発見されるシーンでは上田の科学的理論に基づいた推理もあるのが楽しい。連ドラシリーズから金田一耕助シリーズに影響されたような話(「六つ墓村」など。)もあったのだが、今回は子守唄の歌詞の通りに若い女たちが殺されていくという「悪魔の手毬唄」を模した犯行内容となっていて、犯人の動機も似ていて普通ならネタ切れかと思うような脚本だがこのシリーズであればまあ許容範囲。登場人物の名前が金田一シリーズを意識したものになっているなど全体的にも金田一シリーズのパロディとして作られているのもこのシリーズらしく、(堤幸彦監督らしいところでもある。)中でも市川崑監督の「獄門島」と「八つ墓村」に出演している浅野ゆう子が出演している(犯人役かなと思ったらやっぱりそうだった。)のがいかにも確信犯的。「悪魔の手毬唄」とは逆に犯人である母親が何も知らない実の子に殺されるラストは「悪魔の手毬唄」とはまた違う切なさがあり、印象に残った。久しぶりに「悪魔の手毬唄」見てみようかな。