2.《ネタバレ》 “ハゲ無双”ステイサムとガイ・リッチー、これが4度目のタッグになるわけですよ。やっぱステイサムはメガロドンなんかと絡むよりも生身の悪人たちを成敗する方がかっこいい!それにしても毎度毎度のハゲ無双&無精ひげ無双、この人の演技プランには役造りという概念はないみたいだ。お話しは単純なんだけどそれをわざと複雑にして見せるいつものガイ・リッチー節でございます。劇伴も重低音を基調にして全体的に重苦しいストーリーテリングで、どこかに茶目っ気やユーモアをねじ込ませる今まで観てきたリッチーの作風とはちょっと違う気もします。章立てを用いる撮り方も彼お得意の手法だけど、さすがに今作ではステイサムの立ち位置というか背景が判りにくいのは難点です。前半で出てくるステイサムに現金ネコばばがバレて脅される女警備員や、襲撃犯のボスの家庭風景をわざわざ見せる、などは後半に繋がる伏線なのが普通だと思うんですけど、そういうところは雑と言うか奇妙な脚本です。私の中ではステイサムは“トム・クルーズやスティーヴン・セガールと違って撃たれたり手傷を負ってボロボロになるガメラ的なキャラ”という位置づけなんですけど、さすがに今回は「これ、絶対に死んだよな」と思いましたがまさか定説通りだったとは、さすがにこれはやり過ぎです(笑)。 ところで、日本ですらキャッシュレス化が進んでいるのに、いくらブラックフライデーとは言ってもキャッシュレス先進国のアメリカであんなに大量の現金取引があるんだろうか?というのが素朴な疑問。まあそれを言っちゃうと、現金輸送車襲撃をテーマにした映画は撮れなくなっちゃうけどね(笑)。