1.《ネタバレ》 閉じ込められた場でテロリストと闘う孤立無援の主人公、まさしくダイ・ハードな今作はB・ウィリスおじさんではなくて女子高生。構成も演出もキャラの造形力も本家の五割減くらいです。
悪玉の方が一向に仕掛けてこないので中だるみがひどい。べらべらと空疎な台詞ばかりの犯人側リーダーのアイツ、ネットで自己配信することだけが目的だったのかな結局。あと、女教師の上半身を裸にさせただけ。
ヒロインが必死に食堂外の生徒を避難させようと奮闘するけれど、犯人側が学校全部を制圧しようという動きに乏しいのでちっとも緊張しません。ラストの爆発もけっこう小規模だったなあ。というかああいう場合って車のエンジンかけたらドカーンっていくのかと思ったんですが。セオリーじゃん。
教師らが怪我した女子生徒にリーダーシップを丸投げしている寒さもさることながら、やはり学校での銃乱射事件てのは現実に起きている社会問題なのだから娯楽作品にしてしまうのはデリカシー欠け過ぎなのではと感じました。大企業ビルにプロがテロを仕掛けるのとは訳が違う。