17.美術と撮影は確かに素晴らしい、この世界に浸るだけでうっとりしてしまう…とそれだけでは2時間も付き合う映像作品としてはつらいと思います。この映画、原作のアンドロイドは電気羊の夢を見るか?と微妙にテーマが違うんですよね。原作は人間にとって模造品が何の意味を持つのかというテーマ。たとえ模造品でも人間が本物だと思えば本物になる、むしろ模造品であろうと本物のように扱えるのが人間らしさだというお話。一方映画は模造品自身が自分のアイデンティティーについて苦悩するお話。デッカードがレプリカントであるという説は原作を読んだだけでは出てこないと思います、ただ映画版だと作品のテーマとしてその方が自然だからなんです。人間にどう思われようが自分は自分だというお話なので、ただの人間のデッカードが主人公である意味があまりない。たぶんそこら辺がはっきりしていないのは原作の設定をそのまま持ってきちゃってるせいなんでしょうね、脚色が中途半端だと思います。映画だけだとフォークト=カンプフ検査が何なのかろくに説明がない、クライマックスでロイがフォークト=カンプフ検査を突破するシーンぐらい入れないとなんかカッコいい装置でどういう基準かわからん検査をしているだけという意味不明なシーンになってしまっている。どこが違うかよくわからないバージョン違いも結局構成と編集が失敗しているからではないかと。謎が多いんじゃなくて説明不足なだけだと思います。 |
16.《ネタバレ》 この映画の公開当時、みんながイメージしていた「未来像」とはかけ離れた、猥雑な雰囲気の町が、当時としてけっこうインパクトがあったのであろう。 1980年代の日本のアニメや漫画に、この映画の影響を受けたのだろうなあ、と思える作品が多いことに気づく。 ただ、2013年現在この映画を見ても公開当時のインパクトは当然のように、ない。むしろ、チャチなSFで失笑しそうな演出も多い。テクノ調の曲も時代を感じさせる。 それでも、この映画作っている一種異様な「未来像」の雰囲気は楽しめる。 なぜか、妙に日本テイストなものが登場したり、常にサーチライトのようなものが照らされている屋内、今となってはアナクロにしか見えない当時としては「未来っぽい」電子機器などなど、ヘンテコな未来像は面白い。 しかし、お話の筋はひどいの一言。レプリカントが突然「命の大切さ」を知って主人公を助けたり、女レプリカントと主人公が意味もなく恋に落ちたり、ケバい女レプリカントが無駄な動きをしているところを銃で撃たれて死んだり、首をかしげずにはいられない不自然な部分が多すぎる。 特に見るべき展開もなく、とにかく各々の登場人物が何をしたいのかよく分からないまま、話が終わる。そんな感じ。 お話ではなく、独特の未来世界を楽しむ映画。そして、公開された当時に見ていればもっとそれが楽しめたであろう。 【椎名みかん】さん [DVD(吹替)] 5点(2021-04-12 16:58:21) |
15.30年以上前とは思えない世界観で美術センスが高いのはわかるんだけどハリソンフォード演じる主人公に魅力を感じない。このひと強いの?やられてばっかりで。 ゲイシャの広告塔は好き。 |
14.《ネタバレ》 ブレードランナー ⇒ 攻殻機動隊 ⇒ マトリックス ⇒ ・・・ と続く出発点的作品。最後に殺さずに死んでゆくレプリカントが哲学的。今や「二つでじゅうぶんですよ」は「お前に食わせるタンメンねぇ」ぐらいに有名な台詞。か? 【ダルコダヒルコ】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2010-05-07 01:00:03) |
13.うどん、強力わかもと等、日本人が親しみ易い要素が盛り込まれている。また、ラストに近づくに連れて見応えがある展開になっているので、好感が持てる。達者で暮らせよ~。 【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 5点(2009-06-02 20:20:02) |
12.《ネタバレ》 あまり話に入り込めなかったです。結局、デッカードはレプリカントなんでしょうか?なんか、しっくりこないラストでした。ロイとの戦いも遊ばれていただけにしか見えなく、ハリソン・フォードの格好良さは感じなかったのが残念。あと、こんな暗くて汚い未来で生きたくないです。 【マーク・ハント】さん [地上波(吹替)] 5点(2009-05-18 07:40:06) |
11.最後まで観てまず思ったのは「デッカードって人間なの?」と言う事。これについては様々な議論がなされているようでやっぱりなーと言う感じ。確かに今となっては地味な部類に入る映画ですが学問的命題が至る所に散りばめられた「考える」映画だと思います。時代を考えても凄いですよ、色々と。 まあ面白くは無いけれど。 【Kの紅茶】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-12-07 23:31:23) |
【えいざっく】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-03-26 11:49:27) |
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9.「フランケンシュタイン」から始まる人造人間対人間というテーゼに対する一つの解答を試みようとした意欲的な作品としてだけでなく、うどん屋のエピソードから始まる魅力的な近未来世界を創り出した作品としても、つまりメッセージ性とエンターテインメントを両立させた稀有の映画といっていい。でも、ハリソン・フォードがどうも好きになれないのが残念。最後に白髪の人造人間が残すセリフが印象的だった。<追記>実にこのレビューから一年以上経ったつい先日、ディックの原作を読んでみました。はっきり言って原作の出来は別格です。この映画は何一つ勝ってないようにすら思いました。しかもディックは1968年の時点ですでにこの作品が映画になりえるということを考えていたそうです。リドリー・スコットの意匠は見事なんですが、ディックの前ではヒキガエルです。 【Qfwfq】さん [映画館(字幕)] 5点(2005-08-29 15:51:06) (良:1票) |
8.この作品の影響を受けたいろんな作品を見てから見たからかもしれませんが、どういうものを作りたいという作者の意図がそんなに深くなく思われ、SFとしてもテーマがありきたりで私はちょっと白けました。それと、この映画の題名は「レプリカント」が正解じゃない?と思いました。 【シン】さん 5点(2004-03-06 11:43:02) |
7.最初から最後まで抑揚のないストーリー展開、四六時中陰鬱で気だるい雰囲気…正直言うと、途中何度も睡魔に襲われそうになりながら見ました。それ程面白い作品でしょうか?確かに2019年のLAの街並み、建物内のインテリアなど、独特なコンセプトで構築された映像美には目を見張るものがあります(他のSF映画などで目にする近未来都市と比べると退廃的で不潔なイメージですね。結構斬新な映像です。)。でも肝心の話の部分が少々退屈かなぁと思います。 |
6.あ、ハリソンがうどん・・・。やたら雨が多くて観難かった。カルト映画は明暗がはっきりしてるけど、これは共鳴できない部類だった。悪くもないけど、また観たいってほどじゃあ…。 【桃子】さん 5点(2003-10-31 14:54:21) |
5.絶賛の辞が多いので気が引けますが、僕は「凄く面白い!」とまではいきませんでした。「最終版」をいきなり見てしまったのが悪かったのか、全体的に支離滅裂な感じがしました。機会があれば「公開版」か「完全版」で見直したいと思います。ただ、近未来の毒々しさを映し出した映像美は見事というほかなく、それだけでも見応えは十分ありました。 【スマイル・ペコ】さん 5点(2003-07-05 03:58:54) |
4.公開当時、映画館で見ました。原作も読みました。しかし、斬新すぎて…、いまだに理解できない。前衛芸術作品を見た感じです。 |
【陽炎】さん 5点(2002-11-01 09:15:19) |
2.世界観も映像も素晴らしいの一言に尽きる映画。二時間見る価値は十分にあるし、映画における普遍的なテーマには考えさせられるものがある。ただ映画として確実に欠けているものがあると思う。 【タカヒサ】さん 5点(2002-05-01 05:47:45) |
1.リドリー・スコットらしい哀愁漂う・・・ってか暗い作品。暗すぎだって。 【かぶ】さん 5点(2002-01-21 07:51:34) |