1.《ネタバレ》 ヒット商品「石垣島ラー油」のルーツを辿ると、そこには「国際結婚」と「離島移住」と「帰化申請」というトピックスがありました。たぶん、ほとんどが実話なのでしょう。
夫婦の関係という意味では、これはフツーでしょう。どちらもはち切れんばかりに健康なので(笑)、残念ながら死を乗り越えるような絆は描かれません。フツーに喧嘩して、フツーに仲直りする夫婦でした。
沖縄ムービーということでも、石垣島の自然がふんだんに、というタイプの映画ではなかったと思います。本気で美しく撮ったら、あんなものじゃありません。反対に、もう少し気合いを入れて撮れよと言いたいです。
知り合った島民の暖かさには魅かれるものがありました。南国らしい開放的で親密なコミュニティが描かれています。
帰化申請の審査って、あんなに厳しい(というか、意地悪な)ものなのかな、と思いました。
私も沖縄移住組ですが、いきなり八重山というのはなかなか勇気があります。これは希少な「成功例」でしょう。同時に「石垣島ラー油」のような商品は、地元の方だけでは産みだせなかったとも思います。
ちなみに、ペンギンとはご主人の帰化後のご夫婦の名字です。名字は自由に考えて良いらしい。「辺銀」と書くみたいです。