6.本作に「トレインスポッティング」に、公開時はドラッグ映画ってやたらスタイリッシュともてはやされたりしました。
既に触れられている方もおられますが、公開時の本作のポスター、確かにカッコよかったですね。
スピード感のある「トレイン~」と比べると、抑揚も少なく地味な作りになっていますが、
クスリでトリップしている時の表現方法など、ガス・ヴァン・サントのセンスの良さは確かに感じる作品です。
薬物依存から抜け出すには相当の苦労があるはずで、そこはきれいにまとめられているきらいはありますが、
前半よりも更生を目指す後半に本作の良さを感じました。
地味ながらもインパクトを残すウィリアム・バロウズの存在も効いています。
バロウズ演じる神父さんも含め、これもドラッグが蔓延るアメリカの日常風景の一部なのでしょうか。