1.《ネタバレ》 007シリーズに対抗して企画されたと思しきアメリカ製のスパイアクション映画シリーズ、それが「サイレンサー」シリーズだ!ボンドに相当する主人公はディーン・マーティン扮するマット・ヘルムである。プレイボーイ的な性格はボンドとイイ勝負だが、ディノが演じるだけに劇中で頼みもしないのに自慢の歌をクドい程に何度も披露するという困ったクセがある。結論から言えば007シリーズに遠く及ばないお色気スパイコメディの迷作シリーズである。若い方々には「オースティン・パワーズ」の方に寧ろ共通性を見出すかも。全部で4作あるが、コレはその第4作。何故打ち止めの最終作を?ソレはヒロイン役がアノ有名なシャロン・テートだから。そう、直後にヒッピーのマンソンらに惨殺された悲劇の女優であり、ポランスキー夫人としても知られた彼女である。彼女が本作で披露するナンシー・クワンとのキャットファイトは必見!ただ、主役のディノは歌とラブラブなベッドシーン以外に取柄がなく、アクションが全くてんで一切ちっとも駄目駄目なのが致命的。なもんで5点。ジャッキーの爪の垢を煎じて飲め!ディーン・マーティン!!