3.《ネタバレ》 たぶん三谷監督が長澤まさみで1本撮りたいということから始まった映画なんだろうな~と思った。ストーリー先行ではなく主役先行。長澤まさみ演じるスオミが誘拐されるのだが、果たして犯人は・・・という内容なのだが、○○誘拐なんだろうな~というのは見ているうちになんとなくわかってしまう。それはいいのだがあまり笑える場面はない。ただただ長澤まさみ演ずるいろいろなスオミを堪能する映画になっている。長澤まさみファンには刺さるのかもしれない。
そしてこれは三谷監督の映画のレビューでは毎回言っているのだが、面白さが継続しないのがなんとも。1作ごとに面白い・それなり、の繰り返しになっている(毎回面白いものを作ろうと試行錯誤している結果だと思いたい)。私は前作の『記憶にごさいません』は高く評価しているので今回は心配だったが、その通りになってしまった。語弊がないように言っておくと「面白くない」のではなく「それなりに面白い」だからね。
ちなみに私の歴代作品の評価は
1.ラヂオの時間 ◎
2.みんなのいえ △
3.THE有頂天ホテル △
4.ザ・マジックアワー ○
5.ステキな金縛り ◎
6.清須会議 ○
7.ギャラクシー街道 ×
8.記憶にございません ◎
9.スオミの話をしよう ○
あと、私的には最後のヘルシンキの歌は必要なかった。
もうひとつ、いつもいつも宣伝コピーが「三谷幸喜最高傑作」なのはやめた方がいい。もちろん何が最高傑作なのかは人それぞれなのだが、こうも毎回だとそのうちオオカミ少年になってしまうと思う。