7.《ネタバレ》 冒頭から手持ちカメラの揺れが気になり、
全編にわたりちょっとこれ素人が撮ったみたい??
と妙な気分のカメラワークだったのですが、
ラストのイタリアのベニスでの記念写真が意識してのものかまんま素人。
これは作品自体が暖かい手作り感に満ちているのかもしれません。
しかし冒頭から中半にかけてかなりシリアスな展開になっており、
この作品は取りようによっては嫌悪感を抱く人もいるかもしれないと・・
前半にシリアスを持ってきて後半に娯楽を入れる展開は、
成功しやすいように見えて実は難しいものです。
しかし最初が暗いから最後まで作品に付き合わないとは思います。
登場人物たちがみんなそれぞれどうしょうもない不幸な悩みを抱えている・・
さらにどんどん不幸になっていくかのように見えたが・・
幸せとは?不幸とは?それは第三者が決めることではない。
自分が決めることなのかもしれない。
ソレは当たり前にわかっていても理解しにくい。
他人の目を通して幸せや不幸を描いているのかもしれないから。
・・ああまた人が死んでゆくんだとあきれて観ていましたが(爆)
この展開になれてくるともう人事。
なんか登場人物に都合の悪い人が消えてゆかない?
と「なんか、なんだよなぁ・・」と中半私も取りようによっては・・と思い始めていたところ、
イタリア語講座に集まりカップルが都合よくできそうな展開になってきたところ、
イタリア語講師でもある傲慢サッカー青年が鍵を握る行動を起こします。
この役はとても貴重であり彼の嫌われっぷりがないとこの映画も成り立たない。
クリスマスにもうなにも暗い材料もなくなったというのに、
ここから急展開になり面白くなってきます。
だから最初は暗くシリアスなのですが我慢して観ることで、
最後の手書きの制作紹介の紙切れさえも暖かく感じることでしょう。
何が言いたかったのかはそれぞれみなさんも感じてくださいね。
なぜなら登場人物と同じ境遇や同じ感性で観る人もいれば、
あくまでも客観的に観終える人もいるから・・
私なりに考えてみました。
不安定な将来を考えて悩むよりも、
今が大切だということなんじゃないのかなと。
考えて悩んでそこにとどまるのは今までであり、
これからはそこから近い今を現実を形にしてゆけばいいと。