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象は静かに座っている

[ゾウハシズカニスワッテイル]
AN ELEPHANT SITTING STILL
(大象席地而坐)
2018年上映時間:234分
平均点:7.00 / 10(Review 2人) (点数分布表示)
ドラマ小説の映画化
新規登録(2020-12-06)【Cinecdocke】さん
タイトル情報更新(2022-04-24)【Cinecdocke】さん
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配給ビターズ・エンド
あらすじ
中国北部の寂れた地方都市の郊外。友人を守るため虐めっ子を階段から突き落としてしまった男子高校生は、2,300km離れた満州里の動物園でただ一日座っている象に会うために町から出ることを決意する。そこに副担任教師と関係を持つ友人の少女、孫娘のために娘夫婦から家を追い出される老人、瀕死の虐めっ子を弟に持つチンピラの兄も加わり、4人の切望が交錯する…。自らの短編小説を映画化した若き監督の初長編であり遺作。
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1.《ネタバレ》 タル・ベーラを師事し、29歳の若さで自らの命を絶ったフー・ボー(胡波)監督の初長編映画であり遺作。
監督自ら感じる絶望感と閉塞感を投影するために4時間の長さが必要だったに違いないが、
興行として成り立たないとファイナルカットを巡り、プロデューサーからの激しい罵倒の末の死だった。
それだけにこの映画で綴られている物語は極めて陰鬱で気持ちの行き場のなさを被写体以外ぼかした長回し撮影で表現している。
誰もがささやかな希望を求めながら第三者の自己保身で裏切られ続け、やがて諦めていく。
誰もが自分勝手で余裕すらない社会。
その果てしない心の闇を色の少ない寒々しい映像とシルエットが突き刺さる。

居場所も帰る場所もない者たちが逃避行の末、新しい家族を築こうとするラスト、
希望の象徴である象の姿も見えないまま雄叫びだけが轟く。
意図的にカタルシスを排した終わり方で現実に帰る。
そう、その先に希望があるとは限らない。
ただ、最低最悪の世界でも人知れず自分の人生を紡ぐしかないのだろう。
皮肉にも監督の死がなければ注目を浴びることがなかった、その後味の悪さが残る。
死ぬこと以外に希望はないのかと言わんばかりに。
Cinecdockeさん [インターネット(字幕)] 6点(2022-04-16 01:12:52)
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【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 7.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6150.00%
700.00%
8150.00%
900.00%
1000.00%

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