3.《ネタバレ》 何ともお洒落なタイトルに惹かれて観たのですが、その期待を裏切らない素晴らしいものでした。初めはロバート・アルトマンのような群像劇を連想させ、ちょっと身構えてしまったのですが、実際はレストランに集う人々全体の一つの話だったので混乱せずに分かり易く観ることが出来ました。まずは何と言ってもレストランという所の目の付け所が良い!自分もよくファミリーレストランに行くとどうしても横や斜めにいる客が気になってしまうので、そこをネタにしたかーと唸ってしまいました。それから本当かどうか分からないけど劇中の台詞でファニー・アルダンが50歳って…本当ですか?いやはや、お美しい…と映画とは関係の無いところで驚いてしまいました。そしてラストの余韻がこれまた素晴らしい。本編でやたら必要以上にゲームボーイの画面が映し出されていたのはこういう訳ですか。「特別な一日」なんかもそうだけど、エットーレ・スコラ監督の作品には職人性を感じさせる作りがありもっと評価されても良いと思います。