1.僕はカントリーは聞きませんが、カントリーの映画は好きなんです。最近ではジェフ・ブリッジスの「クレイジー・ハート」が記憶に新しい。
スマートでオシャレな都会派ロマンスとかと違う、栄光の日々からの転落や挫折、苦労を抱え、アメリカの片田舎を行く公演の旅。そんな作中のカントリー歌手の生き様のようなカントリーの飾り気の無い歌詞がいい。
酒に溺れた、再起を期すかつてスターだった女性シンガー(「クレイジー・ハート」のジェフ・ブリッジスと重なりますね)とその夫に、一人の下積みの男性シンガーと、一人の若い女性シンガーの4人が絡み合う人間模様。淡々とツアーの日々を流す中盤はちょっと長く感じますが、グウィネスが素晴らしい。ラストのステージも見事。スターのオーラを感じたし歌も上手かった。しかしこの結末はどうなんだろう?あのステージで大団円で良かったのではないかな。
何度か作中に登場したロレッタ・リンという名前。この名前を初めて聞いたのは、シシー・スペイセクが素晴らしい演技と歌を披露した「歌えロレッタ愛のために」だった。ロレッタ・リンという人は本当に大スターなんだなと改めて感じたのでした。