5.書くことに対する執着や天才ゆえの悲劇はおそろしくよく描けていたと思います。
完成度の高い映画だとは思うのですが、終盤の過剰さ、エグさは正直、ついていけなかったです。
学生時代、友人がサドに心酔していて勧められたものの、チラリとしか読まなかった私には、所詮合わない世界だったのかもしれません。
とはいえ、ここで描かれているサドはあくまでライターや監督が創造した人物像ですよね。
何か私の思い描いていたサドと違うなあ・・というのもあって、あまり入り込めなかったです。
この作品の中でのキャストのアンサンブルはよかったと思いますが。
とりわけケイト・ウィンスレットが素敵。
彼女は、「タイタニック」以外では本当にいい女優だといっつも思います。
それだけに、「タイタニック」での彼女に満足できる人の感覚って、やっぱり私にゃ理解不能だわー。