3.ドリス・デイとロック・ハドソン演じる2人の恋の駆け引き。
50年代、まだカラーとモノクロ映画が混在する時代にあって、
カラフルなドリス・デイの衣装や室内装飾などカラフルな作品の世界観が楽しく、
全ての事情を察知したハドソンと、そうではないドリス・デイという関係性も楽しい。
また、産婦人科をめぐる本筋から少しそれた笑いドコロの挿入も気が利いています。
2人が演じる人物像にはあまり魅力は感じませんが、
この頃のハリウッド・ラブコメらしい無邪気な空気がいいです。
ヒッチコックの「裏窓」の家政婦役が印象的だったセルマ・リッター。
出番は少ないですが、本作でも彼女らしい存在感を発揮しています。