1.主役からチョイ役まで、キャストがかなり豪華である。(坂口憲二はIWGPの山井を彷彿させるがほんの一瞬しか出てこない。)任侠映画に欠かせない俳優からトレンディ系の俳優までバランスよく配役している点が評価できる。現代版のヤクザを基本としたらしいが、いまいちリアルに欠けるのは主役たちのかっこよさと親分たちの間抜けっぷりがわざとらしい為であろう。それ以外にも突っ込みたいところは色々あるのだが、任侠映画は完全娯楽映画なのでリアルを求めること自体が間違っているのかもしれない。それでも渡辺謙の存在感はやはり抜群に光っていた。スカパラの音楽も良かったように思う。ただ次期組長の座を狙って兄弟分が裏切りあったり腹をさぐりあう話は任侠物として定番なだけに、今ひとつ物足りなさを感じる事は否めない。