1.《ネタバレ》 ゲストキャラに存在感ありました。大原麗子のハスキーで舌足らずな甘え声を久しぶりに聞けて感激。いい女優さんでした。子供の頃はピーターって気持ち悪かったんだけど、この映画を観てちょっとドキッとしてしまった。不覚。また、撮影の宮川一夫が上手いです。単純なピーカンアングルなんてほとんど無く、画面から凝った絵を作ろうとしている意思を感じる。同時に、被写体より近景にオブジェクトを入れて奥行を出すオーソドックスな工夫をきっちりとやっていることに感心。座頭市が周囲のやくざ者たちから命を狙われる理由が省略されているけど、このシリーズ全体がそんな文法なんでしょう。本作は某CS局の仲代達矢特集で鑑賞しました。日本を代表する役者と誰もが認める方ですが、私が観ている時代劇作品ではほとんどが斬られ役なんですよね。本作もしかり。主役も張れる実力で、こんなに殺される人も珍しい。