1.思わず笑っちゃう三面記事的アクシデント集ってとこがあって、ちょっと不謹慎かなあと後ろめたく感じつつ楽しむというコメディ。いちおう、彼らは早死にしても楽しそうな人生だった、とフォローしている。フォローになってないか。そういった素材を並べて普通のハリウッド・コメディの型に流し込み、マイケル・ムーア的(『シッコ』)批評精神もちょっと織り込んで、一丁上がりといった感じ。新しいエピソードに移って、さて今度はどんな事故死かな、というあたりがワクワクさせる。やっぱり不謹慎だなあ。素材の面白さに比べると、枠の話は見劣りがし、こういった事件・事故の主役たちの暗い情熱に突っ込んでいけば面白いのに、とも思うが、そうするとミニ・シアター系の映画になって軽く笑えない。微妙なところ。真人間に改心したウィノナ・ライダーに久しぶりに会えた。ハヤカワ文庫に、笑っちゃう自殺・事故死を集めた『変な学術研究2 活魚で窒息、ガムテープぐるぐる巻き死、肛門拳銃自殺』という長い題の実に不謹慎きわまりない本があって、そういうのが好きな人にお勧めしときます。